まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992017-10-25

3連ちゃんの2日めは、新橋演舞場。「ワンピースII」のうち、尾上右近が大怪我で休演中の猿之助の代役としてでなく、もともとルフィを演じることになっていた特別マチネの「麦わらの挑戦」。猿之助が演じるはずだったシャンクスは、エース役の平岳大が代役を務める。東銀座に向かう日比谷線の中で、座っていた私の前に立ったのがイワンコフとセンゴクを演じる浅野和之さん! 足が細〜い。

さらに劇場に着いたら、なんと絵の教室の作品展でお世話になっているギャラリーの管理人さんにバッタリ。歌舞伎を観るのはこれが3度めだという。奥様にもご挨拶。

巳之助はゾロ、ボン・クレール、スクアードの3役、隼人もサンジ、イナズマ、マルコの3役、今作から初参加の新悟もナミ、サンダー・ソニア、サディちゃんの3役、右近もルフィとハンコックの2役で、他にも2役を兼ねる人がいっぱい。脚本を書いた横内謙介さんが主宰する扉座からも数名が出演している。「ワンピースI」に参加していた何人かが新派に移ってしまった穴を埋め、前回よりもスケールアップしての船出の直後、船長である猿之助の重傷というアクシデントを経て、さらに結束を深めた出演陣を応援する気持ちからか、始まる前から、なんかこう、劇場全体が熱を帯びているかのよう。

右近のルフィは元気いっぱいで、もともと女形の人だから女帝のハンコックの姿がまた美しい。原作の漫画はまったく読んだことがないのだけれど、それぞれに研究して外見も口調も工夫しているそうで、特に原作の大ファンだという巳之助のゾロとボン・クレールは原作のキャラそのままとの評判だという。それでいて、原作を知らなくても十分に楽しめる作りになっている。

ルフィがエースを助けに行くため、サーフボードに乗って宙乗りする場面が「ファーファータイム」で、ゆずが歌うテーマ曲をルフィも口ずさみながら、ニューカマーランドのオカマちゃんたちがタンバリンを鳴らして踊り歩き、客席でも多くの人が事前に販売されていたタンバリンを鳴らし、オカマちゃんとタンバリンを交換したり、タンバリンを持っていない人たちも拍手をしながら、ほとんど総立ち。1階から3階までが一体化して、大いに盛り上がった。

闘いの場面のアクションも素晴らしく、吹雪を巻き起こす能力のある敵が天井からロープで吊られた状態で客席の上空を大きく旋回し、尋常じゃない量の紙吹雪が降り注いで髪も服も真っ白。本水を使う立ち回りでは、7列目までビニールが配られていて、8列目の私の席にまで霧雨のように飛んできた。

純粋な歌舞伎とは言えないかもしれないけど、文句なしに楽しかったし、リピーターも少なくないらしい。これだけ多くの人を喜ばせているのだから、エンターテイメントとしての価値は十分。ギャラリーの管理人さんご夫婦も、きっと楽しんでくれたはず。

それにしても、こんなエネルギッシュな公演を毎日、しかも1日2回公演の日のほうが多いんだから、いったいどれだけの体力が必要なのか。ハードよねぇ。今月はもうすぐ千穐楽だけど、2か月連続公演だから、まだようやくの折り返し。誰も怪我や病気をすることなく、後半も元気で乗り切ってほしい。

演舞場での食事は、そば食堂で、今月限定の「タコうどん」。たこ焼きがのっていて、大根おろしとネギもたっぷり。生姜の風味もきいていて、美味しかった。

大満足で帰宅したあと、再び身支度をして、昨日に続いてホットヨガ。リラックスヨガでストレッチ。そのあとは、心地よい眠気が…。

明日が「観る」3連ちゃんの最後だから、今夜も早寝 (^^)