まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

衝 撃

10時半からのホットヨガに予約を入れていて、出かける前にネットで、猿之助のセクハラだのパワハラだのという記事を目にし、とってもイヤな気分になった。うちのスタジオではごくたまにしかクラスがないインストラクターさんの「スラッと姿勢よく」というオリジナルプログラムに参加し、気持ちよくストレッチをして帰宅したら、猿之助とその両親が緊急搬送されたという衝撃的なニュース。続報として、最初にお母様、続いてお父様、つまり段四郎さんの死亡が発表され、猿之助は命に別条はないものの意識障害が続いているという。ただただ呆然。週刊誌の記事が原因だと言われていて、もし本当にそうだとしたら、わざわざ猿之助の奮闘公演と銘打った公演中にその記事をぶつけてきたことに悪意が読み取れ、憤りを感じる。まして今月は、歌舞伎座では眞秀くんの襲名披露興行中。ここまで深刻な結果を招くとは予想していなかったにもせよ、騒ぎになることは間違いない記事を出すことで、この興行のために真摯に稽古をしてきた眞秀くんをはじめとして、大勢に迷惑をかけることになるとは考えもしないのだろうか。そして実際にこのような結果になった今、記事の書き手やゴーサインを出した人たちは何を思うのか。本当に腹立たしい。

ざわざわする気持ちを鎮めるためには、何かに集中するのがいいかもしれない、と読み終えた「木挽町のあだ討ち」のあらすじをまとめる作業に時間を費やす。以前はメモ帳に手書きしていたのを非公開のブログ形式で入力するようにしたら、効率化できただけでなく、あとから検索することもできるのでとても便利。たとえば今回のこの作品と同じ聞き書きの形式を前にも読んだことがあるという記憶から、松井今朝子さんの「吉原手引草」にたどり着いたのも、この検索のおかげ。

まとめが終わったところで、図書館に返却に行き、予約しておいた平野啓一郎さんの「ドーン」を借りてきた。「空白を満たしなさい」で興味を持った「分人」という概念が最初に出てきたのが「ドーン」だということを若林さんのエッセイで知り、すぐに予約を入れたのだった。ちょうどネットでポチッた若林さんのエッセイ2冊も届いたことだし、これでしばらくは読む本に困らない。

「ワンピース」の歌舞伎版で猿之助が大怪我をしたとき、マチネ公演でルフィを演じることになっていた右近が代役をしたように、今回も花形公演として猿之助の役を演じる予定だった隼人が代役に立ち、明治座は夜の部を続行。もともと稽古していたとはいえ、こんな状況で、隼人はもちろん他の出演者も動揺していただろうに、よくぞやり遂げたと思う。一体何があったのか。そしてこの先、どうなってしまうのか。考えれば考えるほど、原因と言われている記事への怒りが募る…。