まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

LFJ 2日目

ラ・フォル・ジュルネ2日目の今日は OTTAVA の公開収録を担当するプレゼンターが森さん・林田さんの「森林コンビ」なので、昨日より早く国際フォーラムに向かい、ホールEの OTTAVA ブースで席を確保。ラ・フォル・ジュルネ創始者でありアーティスティック・ディレクターとして分刻みのスケジュールで忙しく動き回っているルネ・マルタン氏や、50種類前後の言語を操りアカペラで歌う女性3人のトリオ「レ・イテネラント」、映画評論家でもあり即興演奏を得意とするピアニスト、ジャン=バティスト・ドゥルセ氏がゲストとして登場し、生演奏もあり、ぜいたくなひととき。

森林コンビの時間が終わったところで地上に上がり、ランチのピークを過ぎて比較的落ち着いているキッチンカーのメニューの中から選んだのは、ロティサリーチキンとポテトのセット。チキンは皮はパリパリ、中はふっくらと柔らかく、ポテトはホクホク。ボリュームたっぷりだし、美味しい! これで800円はお値打ち。

食べ終えた頃に「ここ、いいですか?」と男性がいらして、その手には今回大人気のガレット。そこへ森さんも来合わせて、しばし3人でおしゃべり。OTTAVA のことも林田さんのこともご存知だったその男性は会話も立ち居振る舞いもスマートで、足元にはスーツケースと背広のケース。ということは出演者…というか、これはあの某マエストロではあるまいか。あとでスマホで写真をチェックしたら間違いなさそう。「明日もいらっしゃるんですか?」と話しかけていた森さんがそうと知っていたのかどうか確かめようがないのだけれど、すぐにそうと分からず失礼してしまった。こんなふうに出演者の方々をあちらこちらでお見かけするのもラ・フォル・ジュルネの魅力のひとつ。

時間を見計らってホールCに移動し、18時から福間洸太朗さんのピアノを聴く。「スペインとアルゼンチンの歌と踊り」と題し、モンポウアルベニスピアソラからヒナステラまで。アンコールでプーランクの「3つのノヴェレッテ」を弾き終えたあとも拍手が鳴り止まず、最後にショパンの「子犬のワルツ」。いつもながら端正かつ流麗な演奏にうっとり。昨日に続いて大満足で帰途につき、脳内では子犬のワルツがリフレイン。

帰宅後、録画しておいた藤子不二雄原作の短編ドラマの中から「定年退食」を見る。「退職」ではなく「退食」なのがミソで、高齢化がますます進む中、食糧不足も深刻で配給制となり、一定年齢以上の高齢者は国家の保障を一切受けられなくなるという恐ろしい未来。それが決して絵空事のようには思えないところが怖い。