夕べショートメールで連絡が来た配送予定時間は13時から15時。インターホンが鳴ったのは13時を過ぎてすぐ。ひょっとして、近くで時間になるまで待っていたんじゃないかと思うようなタイミング。長年使ってきたオーブンレンジが撤去され、新しい機種が運ばれてくるまでの間に、重くて動かせずに拭き掃除ができなかった棚の上をキレイに拭き、黒から白に変わった新しいオーブンレンジの設置が完了。
まだ一度も使っていないうちにいきなり明後日の絵の教室用にケーキを焼くのは不安なので、フォカッチャを焼いてみた。同じレシピで分量も焼き時間もまったく同じにしたのに、焼き上がりの色がぜんぜん違う! これまでは、ケーキもレシピに指定されている焼き時間では中まで火が通らなかったり、焼き色があまりつかなかったりして、数分ずつ何度か延長することが多かった。思えばそれも、長年使っている間に徐々にパワーが落ちていたんだろうなぁ。途中で天板の前後を入れ替えなくても焼きむらはなく、また焼いている間、以前のオーブンは庫内が暗くてドアを開けないと焼色を確認できなかったのだけれど、新しいほうは庫内のライトでしっかり見える。キューブのチーズがとろとろで、今まで以上に美味しかった ♪ でも、やっぱり買い替えてよかった、と言ってしまうのは、長年頑張ってくれた古いオーブンレンジに申し訳ないような…。
遺品整理と特殊清掃の見積もりを依頼した業者が現地の状況を確認の上、ほぼ見積もり通りの金額をあらためて提示してきたので、警察によると室内に現金があったそうなのでそれを回収の上、鍵もあるはずなので施錠し、その鍵を郵送してほしいと連絡したところ、了承してもらえたので、正式に依頼。下の飲食店の定休日にあたる曜日に実施してもらうことになった。
夜には、ウィーン国立歌劇場の無料配信で、ブリテンの「ビリー・バッド」を観る。同じウィーン国立歌劇場の1997年の舞台をやはり無料配信で観ていて、今回はライブ中継だったので、約30年近く経過している。そのせいか、陰惨な話に変わりはないものの、全体的に少し明るい印象を受けた。単に証明を含む舞台装置や配信技術の進化による違いかもしれないけれど。前回同様、主人公のビリー・バッドを陥れようとして逆に殴り殺されてしまう上官の悪役としての魅力が際立つ。「トスカ」で言えばスカルピア。悪役のほうが演じていて楽しいという声もインタビューでよく聴く。悪役を演じる歌手がインタビューで見せる素顔とのギャップがまた楽しかったりするのだけれど、インタビュー付きの配信はメトロポリタン・オペラならではなので、新シーズンが始まるまではおあずけ。