まるぶろぐ

まるのダイアリーから移行しました。

皐 月

スケジュール帳が真っ白のままで迎える5月。手織りが終わったのでまたコンタクトレンズなしで過ごすつもりだったのに、トイレを済ませてから顔を洗って、と朝のルーティーンの流れで気がついたときには入れてしまっていた。もう何十年も毎日、当たり前のように入れていたからねぇ。

ヨガマットの上で軽くストレッチをしてから、まだ9時前という早い時間にウィーン国立歌劇場のオペラ「トロイアの人々」を観始める。MET版を観たのは2013年1月ともうずいぶん前で、その1回だけ。もともと上演回数が少ない貴重な作品らしい。

トロイ戦争に始まる叙事詩アエネーイス」を題材にしたベルリオーズの作品で、ディヴィッド・マクヴィカーの演出。トロイの木馬が登場するのだけれど、これがまぁ、どう見ても木馬ではなく、車輪や砲身その他の金属部品で構築されたメカニックな馬で、たくさんの部品の隙間から照明がもれて怪しく光り、陥落の瞬間には馬の両眼が赤々と輝く。これが全5幕のうち2幕のラストで、最終幕のラストでも同じようにメタリックな巨人が登場する。どちらも群衆との対比でより大きく見え、照明の使い方がまた巧くてとても効果的。

トロイアの滅亡を予言するも聞き入れられず嘆く預言者カサンドラアンナ・カテリーナ・アントナッチ。神託を受けてトロイアから脱出し、再興を賭けてイタリアに向かう途中、漂着したカルタゴの女王ディドーと恋に落ち、別れ難く苦悩するも、亡霊たちに神託の実行を促され、カルタゴを去るアエネアスをブランドン・ジョヴァノヴィッチ。アエネアスを失い自害してしまうディドーをジョイス・ディドナート絶唱の末に自害してすぐのカーテンコールで、精も魂も尽き果てたといった様子のジョイスが歓声に感極まって涙ぐんでいたのが印象的。

休憩がカットされていながら4時間を超えるのは、ひとつひとつのアリアやバレエシーンが長いせいもあるんだけど、そのどれもが音楽的に素晴らしいので飽きることがない。なかでもアエネアスとディドーの愛の二重唱! ただただ、うっとり。

観終えてひと息つくひまもなく、13時から8月分の手織教室の会場予約で電話に張り付き、リダイヤルを繰り返すこと15分余り。やっとつながり、8月2回めを予約。1回めについては、中止になった5月1回めの振替として手続済。予想どおり5月2回めも中止が決まり、本来なら予約後1週間以内に支払手続きに出向く必要があるところ、状況が改善するまで延期とのこと。4月分が中止になった際には、使用料を返金せずに5月分に振り替えたのに、区の方針変更で区から直接、銀行振込で返金されることになり、5月1回めの中止に伴う返金のための用紙が送られてきて、ついこの間、返送したばかりなのに、また新たに5月2回めの分の用紙が送られてくるそうな。まとめてやれば1回で済むのに、手間も費用も無駄使いよねぇ。

さて、買い物がてら遅めのランチを久しぶりにいきなりステーキで、と徒歩で出かけて行ったら、なんと今日から当面休業とのこと。あらまぁ。ダイソーとスーパーを回って帰り、ランチは適当に済ませたけど、営業している飲食店がどんどん減っているみたいで、自炊しない人や、働いていてランチを外で食べようとする人たちは大変そう。

陰干ししておいた網代織りのスカーフが乾いた。織りながら、目が飛んでいることに気付いたときにはその都度、ほどいてやり直ししていたのに、出来上がってみると、あちこち飛んでいるのよねぇ。表は気付いても、裏は目に入らないからなぁ。補修が必要かしらん。

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網代のマス目はこれより大きくも小さくもできるので、配色を変えてもうひとつぐらい織ってみようかな。