まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

アイーダ!!

本来ならラ・フォル・ジュルネの初日で有楽町の国際フォーラムに出かけていたはずの土曜日。コンタクトレンズはなしで、いつものようにまず、ウィーン国立歌劇場の配信。今日は「ラ・ボエーム」の2回め。まったく同じゼフィレッリの演出なので、特にこれといって新たな発見のようなものもないんだけど、互いを気遣いすぎて離れ離れに過ごした末に死別してしまうロドルフォ&ミミと、喧嘩ばかりしながらもラブラブなマルチェッロ&ムゼッタの静と動の対比が秀逸だなぁ、とあらためて思った。マルコ・アルミリアートの指揮、イリーナ・ルングのミミ、ステファン・ポップのロドルフォ、マルコ・カリアのマルチェッロにマリアム・バッティステリのムゼッタ。

ついこの間まで肌寒くてひざ掛けを使ったりしていたのに、いきなり夏日の急展開。いまだにNウォームの敷毛布と掛毛布を使っていたものだから、春秋用の寝具に交換。ルームウェアも薄手のものにした。クローゼットの衣替えもしないと。

毎日オペラを鑑賞していて、その様々なシーンの写真をネットからダウンロードしたり、ないときはスクリーンショットを撮ったりして、それをシール用紙にコラージュしてプリントし、手帳に貼っているのだけれど、それまでの生活のあれこれの写真より量が格段に増えているので、頻繁に処理していかないとたまりすぎちゃう。今日もその作業をしてから、メトロポリタン・オペラの配信を観ることに。

これまでのMETの配信はライブビューイングとして公開されたもので、そのほとんどをすでにWOWOWBSプレミアムシアターで放送された時に録画もしていたからスルーしていたのだけれど、今日の配信は1985年1月の「アイーダ」。これはもう観るっきゃない!

指揮はもう今後のライブビューイングで観ることができないジェイムズ・レヴァインで、当時まだ40ちょっと過ぎの彼が自ら歩いて指揮台に上り、立ったままで指揮をしている。私が観始めたときにはもう最初から指揮台に座っていたから、それだけでもう感慨深い。

大人気の作品だから、METでも何度か観ているし、ウィーン国立歌劇場のも昨年6月に観ていて、やたらと豪華絢爛なMET版に比べてシンプルな装置であっても強く印象に残る舞台だった。今回はジョン・デクスターの演出で、豪華でありながらキラキラになりすぎず、衣装も装置も古代エジプトらしい雰囲気が最も出ていて、そしてなにより全体を通じて、音質も画質も今より劣っているはずなのに、今までに観た「アイーダ」の中で一番良かった! 印象的な場面がたくさんありすぎて、スクリーンショットの数が増え、手帳に貼りきれないのでメモ帳で1ページ増やしたぐらい。

アイーダを演じるレオンティン・プライスはこの公演を最後に引退したそうで、最後の出演だと観客も分かっているから、3幕でアイーダが故郷を想って歌うアリアのあと拍手が鳴り止まず、アイーダの表情のままでいた彼女がふと素顔に戻り、歓声を静かに受け止めている、その表情にグッときた。ジェイムズ・マクラクランのラダメスは、容姿も声質もまさに英雄そのもの。素晴らしかった。アムネリスのフィオレンツァ・コッソット、アモナズロのサイオン・エステス、再視聴のジョン・マカーディほか、バレエシーンなども含めてもう見事としか言いようがなく、パソコンの前でブラボーと叫びたくなっちゃった。

いやぁ、やっぱりオペラってすごいわー。

そんな今日の夕食はまたしてもお鍋。季節的にもうお鍋は終わり、と思っていたのだけれど、生協から昨日、白菜が届いたものだから、中村倫也さんがお料理動画で作っていた白菜と豚肉のミルフィーユ鍋を真似してみた。美味しかった (^^)

f:id:maru99:20200502183343j:plain