まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

歌舞伎と映画のはしご

昨日の夜の部に続いて今日は昼の部。

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最初は「醍醐の花見」。秀吉が晩年に醍醐寺で盛大な花見の宴を催したという史実に基づき、集まった女性たちが互いを牽制しつつ踊りを披露する華やかな一幕。梅玉の秀吉に魁春北政所福助淀君で登場。

続いて「奥州安達原」より「袖萩祭文」。雪が降りしきる場面は季節としてはふさわしいけれど、お正月らしくはないような…。雀右衛門の袖萩に芝翫の貞任、勘九郎の宗任、東蔵の傔仗。総白髪の老け役である浜夕が笑三郎なのはちょっと気の毒。

ガラリと雰囲気が変わって楽しい「素襖落」。又五郎の大名、鷹之資の次郎冠者に吉右衛門の太郎冠者。迎える姫御陵を雀右衛門吉右衛門ってこうした松羽目物でもいつもと同じメンツを揃えるのねぇ。まぁ、必ずしも本人が配役を決めているわけじゃないんだろうけども。

昼の部の最後は「河内山」。店先の場面はなく、松江邸の広間から。嫁ぎ先が決まっている腰元に恋慕し、従わないと分かると手打ちにしようとする癇癪持ちの松江侯は芝翫が演じるんだけど、夜の部で芝翫が演じる「義経腰越状」の義経も同じような性格だから、観ているほうもダブってしまうし、なにより1日2回も癇癪を起こして諌められるのって演じていてもなかなかつらいものがあるんじゃないかと…。恋慕される腰元浪路を笑也、歌六の家老、錦吾の大膳、高麗蔵の数馬。

終演後、歌舞伎座地下のタリーズで時間調整。幕間でも読み進めていた宮部みゆきの「さよならの儀式」にしばし没頭。時間を見計らい、三越前に移動。TOHOシネマズ日本橋へ。

ダウントン・アビー」の映画版は1月10日に上映がスタートしたばかりだから、まだまだ大丈夫だろうと思っていたのに、近所のシネコンでは字幕版の上映が早々に終了し、吹替版だけになってしまったので、まだ字幕版を上映している映画館のうち時間の都合がいいところを探し、今日はしごすることになった次第。

第6シリーズまで放送されたドラマにすっかりはまり、映画版も楽しみにしていた。国王夫妻の来訪という出来事を軸に、主要キャラクターの性格を生かした様々なエピソードをふんだんに盛り込みながら、散漫にならず、鮮やかにまとめ上げているのが素晴らしい。続編にも期待せずにいられないわー。