まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992018-11-26

朝から歌舞伎座へ。

吉例顔見世大歌舞伎の昼の部は、大好きな「お江戸みやげ」で幕開け。初めてこの芝居を観たのはもう20年近く前で、芝翫のお辻と宗十郎のおゆうが強く印象に残っている。今回は、時蔵のお辻に又五郎のおゆう。性格がまったく違うのに仲の良い田舎育ちの行商人コンビを期待以上の好演。物語の筋から言えばお辻のほうが主役なのだけれど、又五郎のおゆうがことのぼか良かった。締まり屋のお辻が初めての宮芝居で心を奪われる役者栄紫を梅枝。恋人のお紺との仲を引き裂かれそうになっている栄紫のために、お辻は1年に1度の江戸での商売で稼いだ虎の子の全財産を投げ出してしまう。それを悔やみもせず、晴れ晴れとした笑顔で終わるのがこの芝居のいいところ。

夜の部では隼人の要助と、昼の部では梅枝の栄紫とラブラブなのが右近。日によってそのラブラブぶりが違うようで、今日はこんなことしていた、この前はこうだった、と何度も通っているらしいご贔屓どうしが休憩時間に盛り上がっていた。

「素襖落」は松緑の太郎冠者、巳之助の次郎冠者、團蔵の大名某。失くした素襖をようやく見つけたときの太郎冠者の表情が良かった。

昼の部最後の「十六夜清心」では、右近が清元栄寿太夫として初お目見得。次々といろんなことに挑戦して、頑張ってるなぁ。

菊五郎の清心に時蔵十六夜吉右衛門の白蓮に又五郎の三次、梅枝の求女。清心が十六夜と神獣しようとしたが死にきれず、ふとしたことで悪心がわく場面しか上演されないんだけど、このあと十六夜も清心も盗賊となり、十六夜を助けた白蓮も実は大泥棒であることが分かるんだよね。国立劇場で通し上演してくれないかしらん。

終演後、北千住のマルイに寄ったらセリアがオープンしていて大人気。商品の補充が追いつかないようで、スカスカの棚があちこちに。私もいくつか買ってみた。写真はそのうち2種類の計量スプーンで、いずれも大さじ・小さじ1杯用で、上のはスライド式で「すりきり」で計量することができるすぐれもの。下のミルクピッチャー型のは、単に可愛かったから。

帰宅後には、録画しておいた「ドリームテニス」を楽しみながら、片付けものやらなんやら。7時間近い長い番組なので、途中まで。お風呂でゆっくり温まろう (^^)