まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992015-05-24

今月最後の「観る」イベントに備えてゆっくり寝て、満腹は睡魔を誘い込むから直前の食事も控えめにして、東劇へ。メトロポリタン・オペラのライブビューイング、今シーズンのラストを飾る第10作は、「カヴァレリア・ルスティカーナ」と「道化師」の2本立て。日曜日の午後の上映とあって、客席は8割以上うまっていたんじゃないかしらん。

単に2つの作品を続けて上映するのでなく、実際にオペラハウスで同じ日に続けて上演されたもので、マルセロ・アルバレスはその両方で主演を務め、ジョージ・ギャグニッザも「カヴァレリア・ルスティカーナ」を体調不良で降板したジェリコ・ルチッチの役を引き受け、両方に出演。前者は、板張りの真四角の舞台を舞台上に設置し、その周囲をぐるりとたくさんの椅子が取り囲んでいるシンプルな装置で、出演者全員が黒尽くめの衣裳なので、全体的に重苦しい印象ながら、マスカーニの叙情的な音楽が素晴らしく、切々としたアリアにうっとり。変わって後者は、町に訪れる旅芸人の一座の物語なので、サーカスさながらにカラフルで明るい舞台。浮気した末に舞台上で夫に殺されてしまうネッダをパトリシア・ラセット。一座の余興の場面ではコメディエンヌとしての魅力を存分に見せてくれる。ギャグニッザも、「トスカ」のスカルピアなどの悪役が印象的な人だから、ギラギラの衣裳でマイク片手に余興の司会を務める楽しげな姿に、最初は別人じゃないかと思った。そしてなんといってもマルセロ・アルバレス。「衣装をつけろ」はOTTAVAでもよくかかる人気のアリアだけれど、ドラマの流れの中で聴くとまた格別。

秋にスタートする新シーズンの10作のうち、半分の5つがまだ観たことがない作品で、観たことがある5つのうち2つは新演出とのこと。楽しみだわー。

午後の上映を選んだのは、終わるとちょうど夕食時だからで、ナイルレストランでムルギーランチ♪ そのあと木挽町広場のタリーズに寄り、桜とあずきのアイスで口の中のカレー味を甘〜く転換。

帰宅後にテレビをつけたら、全仏オープンの圭くんの試合がちょうど始まったところ。対戦相手が地元フランスのマチューだったから、コードボールが圭くんのポイントになるだけでブーイング。これだからフランスの観客は…と先が思いやられる。これまでの数大会がいずれも3セットマッチだったから、グランドスラムの5セットマッチはいきなりしんどそう。ストレートでマチューを下し、2回戦進出。土居美咲さんも奈良くるみちゃんもともに勝利。祝!