まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992012-03-31

いざ仙台へ。

9時15分発の千代田線から北千住で常磐線の快速に乗り換え上野へ。10時12分発の東北新幹線はやて21号。窓際の席に落ち着いて、少しでも英訳の見直しを、と書類を広げると、隣りの席にネイティブの男性が。あわわ。や、やりにくい (^_^;) たじろぎながら書類とにらめっこ。時折、窓の外を眺めたりはしたものの、旅の雰囲気にひたる余裕もなく、あっという間に仙台着。11時37分。

まずは駅前のホテルへ。荷物を預け、ランチにオススメのお店を尋ね、地図をもらって行ってみた。和食のお店で、どのメニューもとっても美味しそう。さんざん迷って本日の日替わりを注文。お刺身に魚の唐揚げ(魚の種類もきいたはずだけど忘れちゃった)、水菜のサラダ、セロリの煮物、あら汁に漬物がついて、んん〜、美味しい〜! あとから近くの席に座った女性の穴子寿司定食も、かきあげとうどんがついていて、とっても美味しそうだった。こんなお店が近くにあったら毎日でも通っちゃうなぁ。

まだちょっと早いけど、と思いつつ地下鉄南北線で旭ヶ丘へ。駅前すぐの青少年文化センターに到着すると、ロビーにはすでにたくさんの「ブリメン」(=コンブリオのリスナー)。ユニークなラジオネームが飛び交い、早くもテンション急上昇。

2時半開場。仙台フィルハーモニー管弦楽団「みんなでつくろう復興コンサート」の始まり。ロビーでは、埼玉県栄高校の写真部を中心とする復興応援メッセージの写真がパネルで掲示されたほか、番組で募集したチャリティーグッズが販売されていて、販売を担当しているのもブリメンさん。手足が動くかわいらしいテディベアを購入。

私の席は中央の1列ずらりとブリメンで、見回せばあちこちにブリメン、斜め前の席には仙台市長。アナウンスの「陰の声」は金曜日のコンブリオ担当の森さんで、我らが斎藤さんはオシャレなスーツ姿で司会進行。若きマエストロ川瀬賢太郎さんの指揮で、バッハの「エア」(G線上のアリア)を献奏、続いて黙祷。おなじみのメロディなのに、胸に迫ってくるものの大きさ、深さに動揺してしまう。思いのこもった演奏のすごさを実感。

冒頭からこれだもの。リスナーからのリクエストをもとに選ばれた曲はどれも震災直後から被災地を回って活動してきた仙台フィルの歩みに深く関わるもので、コンブリオを通じてそのひとつひとつの背景を知っているだけに、単に曲を聴くというよりは物語を受け取っている感覚で、ジンジンと響いて染み渡る。芝居でもコンサートでも生のほうがいいのは当然としても、よく知っているはずの曲がまったく別物というか、次元が違うというか。クラシックのコンサートでこんな体験ができるなんて。

バイオリンの宮本笑里さんをゲストに迎え、比較的短い曲を6曲並べた前半に対し、後半ではブラームス交響曲第1番ハ短調作品68をじっくりと。うっとり。そして最後は、YouTubeでも大きな話題になった A Song for Japan を作曲者が自ら管弦楽版に編曲したものを世界初演。市内の高校吹奏楽部のメンバー8人もトロンボーンで加わり、胸に迫る演奏。原曲のトロンボーン版と並んで、これからもずっと引き継がれていくだろうと確信。

さらにアンコールでは、テレビでも取り上げられていた八軒中学校の合唱部が加わって、「あすという日が」と「ふるさと」を客席も一緒に大合唱。合唱部のメンバーの笑顔がキラキラしていて、オバチャンはもうウルウルしちゃったよ。

素晴らしく濃密な2時間半。終演後もロビーでの盛り上がりは続き、一度ホテルに帰ってチェックインを済ませる予定を電話で変更し、そのままオフ会の会場へ。

南北線匂当台公園駅前のビストロでの「夜会」と称するオフ会は、仙台のブリメンさん、女性3人が80人もの大人数をまとめて下さったもので、仙台フィルからも8人がご参加下さり、さらにマエストロまで。コンサートの終演直後にオーケストラのメンバーとご一緒できるなんていう機会はそうそうないはずで、しかもその場でライブ演奏まで。さらには「チャールダッシュ」が「与作」に変わってしまうという抱腹絶倒のネタ(?)まで披露して下さって、それはもう異様なほどの盛り上がり。いやぁ、ものすごかった。

7時から2時間の予定を大幅に超え、二次会の声も上がって、とってもとっても行きたかったけれど後ろ髪をグングン引かれつつホテルへ。予約しておいたレンタルパソコンを受け取り、10階の部屋に落ち着く。

テレビをつけたら、世界フィギュアの男子フリーが始まっていて、パソコンでメールチェックやらなんやらをしながらつい最後まで見てしまった。

そのあと3時近くまで英訳の見直し。ふと手を止めると、コンサートとオフ会の余韻が… ♪