まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992010-11-25

夕方からの芝居に備えてゆっくり睡眠をとり、起きてまず携帯電話をチェックしたら、夕べの修正作業について新たな指示が出ていた。とりあえず了解の返信だけしておいて、頭をスッキリさせるために濃い目の珈琲。

う〜む。良かれと思って加えた修正が裏目に出てしまったなぁ。英文のブラッシュアップをしたつもりだったのに、和文に変更のない箇所は一切いじらず元に戻せって。それがクライアントの意向であれば仕方がない。

作業を済ませ、昨日に続いて演舞場へ。千秋楽の夜の部。

「ひらかな盛衰記−逆艪」は約2年ぶり。幸四郎の松右衛門に段四郎の権四郎、高麗蔵のおよしに魁春のお筆で、途中まではすごく良かったのに、松右衛門が自分は実は木曽義仲の忠臣樋口であると名乗るところから途端に台詞が不明瞭になり、何度も観て筋は分かっているものの、台詞が気になって集中できなかった。思うに、時代の台詞ほど変なくせが出て聞き取りにくいようで、河内山の決め台詞も同じ理屈。福助武家の女房役も同じ症状。幸四郎の孫の金太郎君は身体を終始こわばらせているようで姿勢が不自然だった。あんなにこわばっていたら疲れちゃうんじゃないかしらん。久しぶりの上演だったのに、なんだかとっても残念。

続いて「梅栄」とおめでたい名題の祝儀舞踊。右近、種太郎・種之助兄弟と米吉の4人が若衆としてひと踊りしたあと、芝翫が孫の宣生とともに登場し、梅の精と鶯の見立て。芝翫さんはもうただ孫と一緒に舞台に立ちたいだけなんじゃないかしらねぇ。背景の紅梅と扇子の柄がまったく同じだった。

今月の最後は「都鳥廓白浪」で、これも約6年ぶり。趣向が盛りだくさんでいかにも音羽屋らしい一幕ながら、詰め込みすぎの感がある上、時間も足りないのか、複雑なストーリーなのに慌ただしくて目まぐるしい。もっとじっくり見せてほしかったなぁ。面白いのにもったいない!

9時20分近い遅い終演で、まっすぐ帰宅。「おじいちゃんは25歳」の最終回はなかなか気がきいていた。月曜日から4夜連続の「華麗なるメトロポリタンオペラ」も今夜の「ホフマン物語」でラスト。「観る」楽しみに明け暮れた1日♪