しっかり睡眠をとり、何日か分の日記をまとめてアップしたあと、早めに家を出て、北千住駅構内のスタバで軽く腹ごしらえをしてから、東銀座の歌舞伎座へ。「秀山祭九月大歌舞伎」の夜の部。
木曽義仲を題材にした「ひらかな盛衰記」より「逆櫓」。吉右衛門の樋口に歌六の権四郎、東蔵のおよしに左團次さんの畠山重忠とベテラン揃いの充実した舞台。お筆は雀右衛門で、この芝居を観るたび、初めて観たときに鮮烈な印象を残した澤村藤十郎のお筆を思い出す。病に倒れて舞台を離れてから20年近く経つかしらん。
続く「再桜遇清水(さいかいさくらみそめのきよみず)」(すごい当て字!)は染ちゃんワールド。桜姫に執心する僧清玄と奴浪平の2役を演じる。桜姫は雀右衛門。腰元山路を演じるはずだった魁春が病気休演で、東蔵が代役。めったに上演されない作品で、台詞もしどころも多い役をいきなり振られるわけだから、プロンプがついているのは当然としても、プロンプの声が聞こえなければまったく違和感がないぐらいに自然に演じてしまうのだから、すごいわぁ。東蔵さん御年79歳。熟練の手腕。
帰宅後、ツタヤで取り寄せてもらった「喝采」を観る。先日、加藤健一事務所の公演で観た作品の映画版。劇中劇がミュージカルで、フランクをビング・クロスビー、ジョージーをグレース・ケリー、バーナードをウィリアム・ホールデンという豪華な配役で、舞台化にあたってここはこう工夫したのね、とか比べながら観て、先日の舞台がこの作品の魅力を十分に引き出していたことを再確認。わざわざ取り寄せてもらった甲斐があった。面白かったぁ。
そして気がつけば午前2時すぎ (^^ゞ