まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

値札がジャマだわ〜

maru992006-09-27

昨日に続いて冷たい雨がシトシトと…。適当に腹ごしらえを済ませた後、さて3冊目の書評を頑張るぞ、とPCに向かうものの、どうにも書けない。気晴らしをしようにも頼みの綱のアルパはないし、ついつい現実逃避でネットゲームになんぞアクセスすれば延々はまってしまうし、結局また一度読んだ本をイチから読み直してみたり…。なんとしても書けずに悶々としているところへ急ぎの依頼が入る。今月中に28ページですと? とんでもない! 今あいにく手一杯で、と真っ赤なウソをついてゴメンナサイしてしまった。この数日の間にもう何件断っちゃったかなぁ。フリーにあるまじき態度だわ。そうこうしているうちにいつのまにか雨は上がり、あっという間に暮れてきてマッサージの時間。


「相変わらずこってるねぇ」 仕事はサボッているものの、日曜日にアルパをかついで歩いたからねぇ。行きだけだけど。もう十数年使っているマッサージチェアを買い替えようかどうしようか迷ってるという話をしたら、今のはすごく性能が良くなっているからオススメだけど、家のマッサージチェアが良すぎて来なくなっちゃうと困るから買わないでほしいって。ごもっとも〜。


終了後、駅前のポストまで足を伸ばしたついでにアリオで夕食を済ませ、スタバで途中まで読み直した書評の本を開き、10時近くまでかかって最後まで読んだ。クライマックスでは涙ぐんでしまった。そうそう、初めて読んだ時もそうだったっけ。読み直した甲斐があったようで、だんだん書きたいことがまとまってきて、帰り道で歩きながら考えているうちに書き出しも決まった。よっしゃぁ! 家に帰ってすぐPCに向かうと、なんと30分ちょっとで書き上がってしまった! 半日以上も書けなくて苦しんでいたのがウソみたい。自分でもビックリ。明日じっくり推敲して送っちゃおう。いつも月の末日にギリギリで送っているから、担当さんが驚いちゃうかも。


恋愛的瞬間 (3) 肩の荷が軽くなって気分よくお風呂。吉野朔美の 「恋愛的瞬間」 第1巻を読んでいたら、心理学者の台詞にこんな一節が出てきた。

「不幸とは何か? 読んで字の如く幸福の否定形である。しかし幸福ではない状態にあるからと言って即不幸とは限らない。あえて不幸と呼ぶところには積極的な意図がある。人としての幸福の義務の放棄。不幸は才能です。なろうとする強い意志が必要なのです。また人には“不幸になる権利”も認められて然るべきである。しかし心理学者という立場上、私はこれを許すわけにはいかない。心理学はあくまでも人の幸福をめざすべきであり、不幸な人間は常に周りにこれを感染させる傾向にあるからです。」

何度も繰り返し読んだ。そうなんだ。自分で自分は不幸だと考えなければ人は不幸にはならない。ちょっとばかり生きるのがつらい時期があったとしても、それを乗り越えることがまた幸福を実感できるようになるためのステップに他ならないのだから。この作品には他にも思わず手をとめてじっくりかみしめずにはいられない一節がたくさんあって、すぐにでも第2巻、第3巻と読み進んじゃいたい気持ちは大いにあるけれどそれじゃあもったいないような気がして、今日は第1巻だけでガマンすることにした。こういう作品に出会うたび、たかがマンガ、されどマンガ、とため息が出ちゃうなぁ。(なぜか第1巻の画像がないので、画像は第3巻。)