まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

イベントグッズ

maru992005-11-27

今日は渋谷で正午開演のライブがあって、よせばいいのに着物で行きたくて、着付けの余裕はないのでワンピース式。まずは片付けを、とPCの前から動こうとした途端、普通サイズのカップの2杯分は入ろうかという特大カップに手先が当たり、3分の2ほど残っていたコーヒーをハデにぶちまけてしまった。いや〜ん。フリースの上着もジャージのズボンも、黄色い丸い敷物にまで茶色い液体が…。仕方ないから洗濯機に放り込もうと、PC用の椅子をどかして敷物を引っ張り出したら、きゃ〜っ、激しく舞い散るホコリ! いつも敷物の周囲までしか掃除機をかけないからなぁ。ホコリを払って洗濯機に放り込んで、次はホコリを掃除して…。着物で出かけようという時にどうしてこうなっちゃうんだか〜。


さて、ワンピース式の着物。2回目にして所要時間はわずか5分ぐらいにまで短縮。す、すご〜い! クセになっちゃいそう。本式の道行きを着込めば、一見それなりの一丁あがり。


コクーンは串田さんの 「桜姫」 以来かな。今日はガラリと違って、「ASIAN DREAMS 〜 音楽の獅子たち」 と題するライブで、中国京胡演奏の第一人者たる呉汝俊(ウー・ルー・チン)さんと、津軽三味線でおなじみの上妻宏光さんのジョイントというユニークな企画。噺家の家に生まれてバレエ界で活躍したのち現在は役者としても活動している小林十市さんを語り部として、それぞれの音楽との出会いやこれまでの経緯をスクリーンをまじえて紹介しながらのソロ演奏のあと、最後はピアノとパーカッションも加わって待望の合奏。コクーンの広さを考えるとマイクの使用はやむを得ないとはいえ、その位置が悪いのか、上妻さんのバチの音が強すぎたり、ウーさんの京胡もなんとなく金属音ぽかったのが残念だったけど、素晴らしい演奏に身をゆだねている時の気持ちよさといったら、どう表現したらいいのだろう。なんというか、ずっしりと重たい身体を椅子の上に残して、魂だけが頭の上を自由に飛び回っているような浮遊感。


気持ちよく浮遊していた魂がシュ〜ッと身体に戻ってきて、ドキンドキンと震え始めたのは、上妻さんがステージを降りて客席の通路を歩き始めた時のこと。私の席は通路沿いで、わあああああ、近づいてくるぅ、とドキドキワクワク。そしてまさに私のすぐ隣りの位置で、足が止まった! きゃぁぁぁぁっ!! 至近距離でビンビン響くバチの音。たまらな〜いっ! ひとしきり弾いてから、上妻さんはさらに客席の後ろの方へと歩いていく。あああ、行ってしまう〜。やがて一度は遠ざかった音がだんだん近づいてきて、なんとまた私の隣りでストップ! うれしすぎますぅ! おそらくは最初から止まる場所が決まっていて、毎回同じ場所で止まっているというだけのことなんだろうけど、「私の隣りで止まってくれた」 って思った方がシアワセだもんね〜♪


もともと好きだった上妻さんの津軽三味線はもとより、初めて耳にしたウーさんの京胡も素晴らしく、また人柄がにじみ出るような笑顔がとてもあたたかくてステキだった。京胡の音はのびやかで、切なげで、ある時は激しく、津軽三味線とはまったく違う個性を持っているのに、2つの楽器が組み合わさると、独奏とはまったく異なる新たな世界観を持って、ストレートに胸に響いてくる。最高に面白かった芝居の翌日にこんなにステキな音楽にひたれるなんて、ぜいたくだわ〜。上妻さんの最新CDをまだ買っていなかったので会場で買おうとしたらDVDまで出ていて、容姿はもちろん弾いてる姿も大好きなので、へへっ、買っちゃいました〜。そしたらね、会場で買った人だけの特典のミニサイン色紙がなくなるまさに直前! ほとんどラストに近い1枚をゲットできちゃった。こんなにラッキーな日もめずらしい。 


終演後、席がバラバラだった先輩と無事に合流。お久しぶりです〜。素晴らしかったですねぇ! と、感動を分かち合う。アルパに出会う前、義太夫の三味線を習おうとして正座ができずに挫折した私と、二胡を習っていらっしゃる先輩という組合せには、なかなか絶妙なイベント。駅の近くのフルーツパーラーに落ち着いて、先輩は柿そのものをカップにした柿のジュースで、私はラフランスのジュース。市販品にしか見えない素敵な手作りのカードや、ムーミンのカードなども頂いてしまい、今日はうれしいことばかり。私ってば例によって調子に乗ってあれやこれやとしゃべりすぎてしまい、気がつけばすでに5時近く。駅までご一緒した先輩は、なんとこれから事務所に行って仕事だと仰る。ひぇ〜っ! 申し訳ありません〜。


もりだくさんだったイベントの嵐もこれで終了。明日は税理士さんが来て、明後日は抜歯が…。