まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

後ろ姿をば…(背中にシワがぁ)

maru992005-11-26

夕べは2時半過ぎにベッドに入ったものの、なんだかワクワクしちゃってちっとも眠れず、3時4時、5時5時半 … ああ、参った。6時も過ぎる頃、ようやく意識が遠のいたと思ったら、リビングで鳴る携帯のアラームで目が覚める。7時半。むむむ。これで起きたらフラフラになっちゃう。幸い二度寝はそれほど難しくなく、すぐにZZZ…。9時過ぎに目が覚めるまで、どのくらい寝たんだか寝足りているのかいないのか、もうなんだかよく分からない状態。


頭の芯の方がまだぼ〜っとしているような感じなので、濃い目のコーヒーで気合を入れる。メールチェックやらなんやら。ようやく腹ごしらえを済ませる頃には、すでに正午を回っている。


今日はどうしても藍染/紅花染リバーシブルの小幅帯と決めていた。前帯を斜めに折り返して、音羽屋の 「よきこときく」 柄のチーフをはさんで行きたい。この小幅帯はもともと生成りのような白い着物に合わせて買ったものなのだけれど、なぜか今日は藍染の大島にこの帯を締めたかった。藍染の着物に藍染の帯? でも色合いがちょっと違うし、地味めではあるけれど、どういうわけか、今日はこの組合せ以外に気持ちが動かない。着慣れた大島なので着付けはスムーズ。問題は帯だ。リバーシブルをいかせる変わり結びなので、まだ本を見ながらじゃないとできない。胴に2巻きした後しっかり力を入れて結んでも、帯の形を作っている間にどうしても結び目がゆるんでしまう。何度かやり直して、まだちょっと下がりぎみかなぁ。でもこれ以上は無理かも。少なからず不安だけれど、いざとなったら羽織で隠せばいいしぃ、と安易に落着。変わり結びの上に、真っ赤な糸をベースに金の糸をあしらった房付きの組紐を蝶結び。へへっ。


納品が遅れていた共布の羽織紐を受け取りに着物のお店に寄る。小幅帯のアレンジは大好評。でもやっぱりちょっと下がり気味で、「帯揚げするとよかったねぇ」 そうだった! 前回はそうしたんだった! 帯揚げは単なる飾りじゃなく、結び目を固定してくれる役割もあるのに。ああ、どうして思いつかなかったんだろう。大失敗! 一気にへこむ。「でもキレイにできてるから、立つ時にちょっと気をつければ大丈夫よ」 そうかなぁ? どちみち帯揚げを取りに戻る時間はないので、気落ちしたまま東銀座へ。新橋演舞場で、待ちに待った 「児雷也」 千秋楽!


やっぱり帯が気になるので羽織を着たまま席に着く。序幕の始まり。すごいすごい! 圧倒的な面白さ! 興奮気味で幕間にロビーに出ると、終演後に約束しているお仲間と無事に遭遇。3人とも着物だったので、記念写真の撮影会。「すごいね、すごいね!」 と感想を言い合っているうちに、30分の休憩があっという間に終わってしまった。


次の幕もまたさらに盛り上がり、幕間にまた3人で興奮気味に語り合い、すでに売り切れも続出している舞台写真をかろうじてゲットし、いよいよ最後の幕へ。いやぁ、参りました。芝居の筋がどうこういうより、舞台そのものがあまりにすごくて、圧倒されて、滂沱の涙。これほど面白かったのは実に久しぶり。近年随一じゃないかなぁ。こういう芝居こそを待っていたのだし、これこそ後世に残してほしい作品だわ、と強く思いながらロビーに出ると、お仲間も同感で、興奮冷めやらない状態のまま、「坐・和民」 に場所を移して、語る語る。よく食べ、日本酒の盃をクイクイと傾けながら、熱い熱い芝居トークが延々と続き、気がつけば11時過ぎ。まだまだ語り足りないねぇ。次はぜひ、合宿で!


前回、浅草で芝居トークが炸裂した時、例によって方向音痴の私がとんでもない大ポカをやらかしかけたので、今日もまた無事に帰れないんじゃないかと心配させてしまい、日比谷線の入り口までお見送り頂いた上に、途中の茅場町までご一緒だったMさんからは、「心配だから、ちゃんと着いたかどうか、知らせて下さいね!」 と言明が。ご心配をおかけして申し訳ないです〜。でもさすがに毎月通っている場所なので迷うことなく、終電の2本前で無事に到着。まずは、「ちゃんと着きました〜」 とご報告。


着物を脱ぐ前に、小幅帯はそのままで、帯揚げを結んでみる。おおおっ! やっぱりこうすればよかったんだぁ! 近いうちにぜ〜ったい再挑戦するぞっ!


演劇界の1月号が届いていた。前回の書評は単発の企画で、連載になるのはこの号から。I さんの書評が掲載されている。自分の書評が掲載される号しかもらえないものとばかり思っていたので、ラッキー、と単純に喜びはしたものの、私の書評がのった号も当然、I さんに届くわけで…。よせばいいのに I さんの書評をつい読んでしまい、思わずため息が出る。レベルが違いすぎるぅ。どうにか書き上げたドラフトも、とてもそのままで出すわけにはいかないことをあらためて痛感。I さんのレベルには到底及ばないものの、私なりにこれ以上のものは書けない、と自分が納得できるところまで推敲せねば。


それにしても、今日の芝居は面白かったなぁ。幸せな余韻…。