まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992017-08-18

連日の雨の予報に折りたたみ傘をバッグに入れ、曇り空で涼しいし、と駅まで歩き、ベックスのモーニングで腹ごしらえをしてから半蔵門へ。しばらく来ない間に新しい出口ができていて、エスカレータで地上まで。これでもう、あの天井が低い階段をグルグルと上がる必要がなくなるのね。

国立劇場で、歌舞伎会の合同公演。歌舞伎俳優養成講座の修了生からなる「稚魚の会」と、それ以外で門閥外の人たちを中心とする「歌舞伎会」との合同公演。年1回で今年が23回め。私がこの公演を初めて観たのはいつ頃だったか、残念ながら覚えていないのだけれど、毎年通っていて、「演劇界」からの依頼でこの公演の劇評を2度ほど書かせてもらったこともあり、思い入れが強い。

以前はA班B班の2部構成だったのが徐々に出演者の数が少なくなったのか、現在は1組だけなのがやや寂しいものの、普段の興行では脇役に回っている人たちが大役に挑む絶好の機会で、観る側からすると、これほどの腕のある人たちが普段の舞台を支えているんだなぁ、と実感できるひととき。ただ、以前はこの公演に出る顔ぶれのほとんどの顔と名前が一致していたのだけれど、筋書きを買わなくなって何年か経つものだから、ごく何人かしか分からなかった。でも、それだけ新しい人たちが頑張っているということだから、喜ばしいことよね。

「番町皿屋敷」は橋吾さんの青山播磨に京珠さんのお菊、竹蝶さんの伯母様と、3人ともちゃんと分かった。線が細くて控えめな印象だった梅秋さんが町奴の兄貴分を堂々と野太く演じていたのが意外で、こんな役もできちゃうのねぇ、と頼もしく思った。橋吾さんは口跡が良いから、細川勝元なんかもやってほしいなぁ。

8人がそれぞれに踊りを披露する「紅翫」では、タイトルロールを演じた音蔵さんが実際に三味線を弾いてみせる。こういうのって大事で、弾く真似だけで舞台の袖から音がするのとは大違い。

最後は「双蝶々曲輪日記」より「引窓」。美貌の女形である春之助さんが老け役なのはちょっと気の毒だったけれど、吉兵衛さんの南与兵衛に音之助さんの濡髪、緑さんのお早とそれぞれに熱演で、いい幕だった。

終演後には近くの甘味処「おかめ」へ。東京FMのビルの1階にあり、ラジオのゲストに誰か来るのか、若い女性たちがたくさん集まっている中、ドアを開けると別世界。静かで落ち着く空間で、「蔵王あんみつ」をぺろりと完食。ちょっと甘すぎたから、次回はやっぱり豆かんかな (^^ゞ

明日は絵の教室なので、帰りにケーキの材料を調達するつもりでいたら、地下鉄の車内で I さんからのメールを受信。知り合いにケーキを送る約束をしたので、多めに作って持参するね、と。なんとグッドタイミング。

帰宅後、林田さんのSaloneを聴き、そのあとWOWOWで録画してあった「5人のジュンコ」を観る。その間に杉田くんの準々決勝。第7シードのディミトロフを相手に金星とはいかず、ストレートで敗れてしまったものの、大健闘に拍手。

「5人のジュンコ」のラストがよく分からなくて、ネットで調べてみたけど判然としない。気になるわー。