朝、起きたら顔の形が変わっていた。左側だけしもぶくれ、というか四角いというか。１０年ぐらい前にも同じように起きたら顔が変形していたことがあって、その時は右側で、前兆の痛みも一切なかった。歯医者に行ったら、髄膜炎かもしれないから大学病院に行ってくれと紹介状つきで回されたのが歯科大の口腔外科。診察の結果は髄膜炎などではなく、さらに遡ること１０年ぐらい前に抜歯した際、歯と一緒に顎の骨からはずれた歯根が歯からこぼれ落ちて肉の中に残り、異物となってだんだん回りに膿がたまっていたのがボ〜ンといきなり腫れたのだった。珍しい症例だからと研修医が集められて大勢が見物している中で、何本も麻酔の注射を打って切開手術。ただでさえ衆目の中で大きな口を開けているのが恥ずかしいのに、いきなり激痛が頭のてっぺんまで貫いた。「ここからは膿をかき出し終わるまで麻酔がきかないから頑張って」 って言われたって、かつて経験したことがないほどの痛み。必死で我慢したけど、あまりの痛みに涙が出てきて、しまいにはしゃくり上げ状態。そのたびにビクン、ビクンと身体が動いてしまい、自分では止めようもなく、危ないからと処置を一時中断。「泣いていいよ」 と口を開けたままにしておく器具をはずされ、研修医たちが雑談している中で、ヒ〜ンとひとしきり泣いて、おさまったところで処置再開。切開したところを縫って終わるまで４０分以上もかかった。そのときの記憶がよみがえる。でも今回はちょうど夕べ痛んだ歯の辺りだから、いよいよ来たかという感じ。
歯科に電話を入れて事情を説明すると、１２時ちょうどならあいているとのこと。お願いして、念入りに歯を磨き、自転車でビュ〜ン。顔に当たる風が冷たい。「とうとう来ちゃったかぁ」 と渋い顔の先生、声がハスキー。風邪？ 「そうそう。昨日までユーミンの声だったんだけどさ、悪化してオカマちゃんになっちゃった」 だって。先生ったら、おもしろすぎ〜。レントゲンを撮ったら、問題の歯と腫れてる位置とがビミョーにずれてるらしいんだけど、歯の根っこが２つに分かれているうちの１つだけが炎症の原因になっているそうで、その歯を半分に分けて処置をする、らしい （よく分かっていない）。ガリガリ削って、ポッコリ穴があいたところに薬をつめた状態で、今日はおしまい。抗生物質と消炎剤をもらい、明日また同じ時間に行くことになった。ふぅ。
テレビは朝から紀宮さまのご成婚の報道一色。一般から皇室に嫁いだ美智子さまが花嫁の母として、皇籍を離れて一般に下る娘を送り出す、その心中はいかばかりか。美智子さまは紀宮さまを抱きしめて、「大丈夫よ」 と何度も繰り返されたという。そのお言葉に、陛下に嫁ぐ直前の美智子さまご自身の不安だった気持ちがあらわれているように思う。両陛下のお言葉どおり、皇室という家族を支えてきた紀宮さま。小さくてかわいらしかったサーヤももう３６歳。黒田さんとはとてもお似合いのように見える。常にキュッと口角の上がったプリンセス・スマイル。いつもあのような笑顔でいらしたら、年をとっても頬のたるみなんて心配ないんじゃないかしらん、なんてバカなことを考えたりしながら、お祝いの報道を見た。披露宴では美智子さまの着物をと紀宮さまが望み、美智子さまは晴れの日に振袖じゃないなんて、と案じながらも、お二人で着物と帯を選ばれたという。母の着物をまとって娘が嫁に行く。いいなぁ。二人の息子の時には出席できなかった初めての披露宴で、目を合わせながら乾杯をする両陛下のお姿に、なんだか胸が熱くなってしまった。１億何千万円かの一時金は、いわば持参金？ 仮住まいは１ＬＤＫながら、来春には億ションにお引越しだそうな。セキュリティの問題とか、大変なんだろうなぁ。
紀宮さまのご成婚にお祝いムード一色の中、今日という日は２８年前に横田めぐみさんが拉致された日でもあり、拉致被害者救出のための決起集会が開かれていた。悲喜こもごも。
夜６時。ず〜っとかかりきりになっていた分厚くてめんどくさい書類の英訳がやっとやっと完全に終わった〜っ！！！！！ 担当の先生にファイルを送ったものの、今日は返信がなかったけれど、とにかくこれで一段落。長かった〜。
ずっしりと重かった肩の荷がおりたので、スッキリさわやかな気分で７時から、女子バレーのグラチャンを見る。対ポーランド戦は最終セットまで持ち込んだのに惜敗！ 途中ですごくいい流れになったんだけどなぁ。残念。スポーツは水泳以外まったくやらないし、ほとんど興味もないんだけど、女子バレーとフィギュアスケートのシングルだけは別。ついつい見ちゃう。
女子バレーを見ながら、ＤＶＤ−ＲＡＭ化をしつつ、ジャパンタイムズのクロスワードと３ついっぺんに進行。バレーが終わったあとはお風呂の中で、天童荒太 「あふれる愛」 を読み始め、お風呂上りにはロズウェルを２話見て、１０話分をＲＡＭ化。なかなか効率的。
明日は頑張って書評を書くぞっ！
