朝からシフォンケーキを焼く。14cmの小さな型で2つ分。焼き時間は20分。その間に朝食を済ませ、焼き上がったケーキを逆さにして冷ましながら、メールチェックをしたり、今日着ていく着物の準備をしたり、アルパの練習をしたり。さて、もう冷めたかな。丁寧に型からはずすと…。が〜ん! 表面はいい具合にこんがりと焼けていたのに、中は真っ白! 一度に2つ焼くときには焼き時間を長くしなくちゃいけなかったのかなぁ。でも表面は十分に焼けているわけだから、温度を低くして長く焼く? それとも途中でアルミホイルをかぶせて焼く? こういう判断ができないのよねぇ。試しに切ってみると、中も十分には焼けていなくてやわらかすぎ。シフォンケーキで失敗するのは初めてだからショックが大きい。夕方会う友人たちへの手土産にしようと思っていたのに〜。
若干ショックを引きずりながら着付けをして、夜に雨が降るらしいので雨コートと傘をバッグに入れて出発。まずは三田に向かう。生花だけでなくワイルドフラワーやプリザーブドフラワーも使ったアレンジメントの作品展で、会場は慶應のすぐそばの喫茶店。通常通りに営業しながら、店内のあちこちに作品が飾られている。印象としては、前回よりも作品が少ないようで、天井近くにどど〜んと大きな先生の生花のアレンジメントと、自作の人形と花を組み合わせた Iさんの2つの作品のインパクトが強くて、他はほとんど目に入らないぐらい。先生の了承を得て写真を撮らせて頂き、フレッシュハーブのミントティーを頂いていると、先生が他のお客様たちに、「この人形もあの人形も生徒さんの手作りなんですよ」 と誇らしげに説明を始め、私まで嬉しくなって、「パーツを組み合わせるのでなく、髪も自分で染めて、何もかもイチから手作りなんですよ」 と補足したりなんかする。油絵の自習に使わせてもらっている大泉学園 (練馬区) のお店で人形教室も開く予定があるそうなので、興味のある方はぜひコメント欄を通じてご一報を。
シフォンケーキの代わりにワイルドフラワーとプリザーブドフラワーを組み合わせた小さめのアレンジメントを2つ買い、新宿に向かう。田町から乗った山手線で隣りに座った女性の横顔が知り合いにそっくりで、似ているというよりは本人なんじゃないかと思って、声をかけようかどうしようか迷ってドキドキしてしまった。でもその知り合いは栃木で子育ての真っ最中だし、ジーパンもあまりはく人じゃなかったし…。声をかける勇気が出ないまま、いつのまにか居眠りしてしまったらしく、ハタと気がついたらもう新宿。急いで降りる直前、チラッと別の角度から見たら、とってもよく似てるけど別人だった。声かけなくてよかった〜。
歌舞伎のお仲間2人との待ち合わせ場所は新宿駅からすぐのレストランギャラリー・クープシューというステキなお店。ギャラリーというだけあって、ミュシャやクリムトなど様々な絵がセンスよく飾られた本格的なフランス料理店。前菜は温泉卵とマコモ茸のサラダ、メインはカモのロースト、デザートはシャーベットとアイスクリームのセットをチョイス。ひとつひとつのお皿がどれも美味しく、夕べのイタリア料理に続いて大当たり。クーポンサービスのグラスワインの他に赤ワインを1本空けて、5時から8時半頃まで歌舞伎談義で盛り上がる。近くの居酒屋 (月の雫) に場所を移して、12時近くまで歌舞伎トーク第2弾。ず〜っと歌舞伎の話ばかりしていたのに話が尽きるどころかまだまだ話したりないぐらいだったので、次回はぜひ我が家に泊りがけで、と提案し、楽しい余韻を胸に帰途に着く。2晩続けて終電。天気予報が当たって雨は本降りだったけれど、雨足がそれほど強くないのが幸い。
「仕事がはけたので明日はお休み!」 と2人に告げていたのに、まだ20ページの仕事が手付かずで残っていることを思い出し、ドッと落ち込む。なぜかその仕事のことがすっぽりと記憶から抜け落ちていた。よっぽどやりたくないってことかしらん…?