まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992004-12-31

いよいよ2004年最後の日。いろんなことがあったなぁ… とのんびり振り返る余裕はない。まだまだ片づけが残っている。慌しく動きながらも時計が気になる。午前中には、最後の和訳に対するコメントの電話が来るはずなのに連絡がない。ゴミ捨てに行きたくても、その間に電話が来るかもしれないと思うと出られないし。ま、そのうち来るでしょ、と片づけを続けているうちに午後になってしまった。忘れてるのかなぁ? そんなにたくさんコメントが出るような訳文を提出したつもりはないんだけど。迷った末にメールをする。でもPCのアドレスしか知らないから、すぐには見てもらえないかもしれないなぁ。キッチンの流しの下の物を全部出して整理をしているところにメールが届く。英文にまだ修正が出そうなので現段階での訳文の修正はしないことになったんだそうだ。そういうことは早く言ってほしい〜。2日か3日には新しい英文ができるとのこと。ずいぶん早い仕事初めになりそうだ。返信のメールを入力している途中に当の先生から電話が入る。ずっと待機してたのに、なんてことを言えるはずもなく、「来年もよろしく」「こちらこそよろしくお願いします」。社会人社会人。

とりあえず目に入る範囲の物は片付いて、扉の奥は来年に持ち越しってことにして、拭き掃除も済ませ、いい加減もいいところの大掃除終了。ぜいぜい。このところずっと肩と首のバリバリがとれないままだから、身体中がもうミシミシいってる感じ。あ! お餅を買いに行かなくちゃ! 雪の中、綿入りの作務衣で出かける。冷え込んだ空気がチクチクと頬をさす。

和菓子屋さんのお餅はつき立てで、まだほんのりとあたたかくやわらかい。元日まで待って硬くしちゃうのはもったいないから、今年の年越しそばは力そば♪

ひと息ついて、着替えて再び外出。イッセー尾形のカウントダウンライブ。オール歌ネタのひとり紅白歌合戦。開演は11時半なのに10時会場。そのさらに30分前に着いてドトールでコーヒーブレイクの後、10時にクエストに向かうと長蛇の列ができていた。明治神宮への参拝客を見込んで道路にずらりと屋台が並んでお祭りみたい。会場はいつものフリードリンク&フリーフードで大賑わい。最近は無料マッサージサービスまでできて、ぜひともお願いしたかったけど、今日はマッサージ師さんがひとりしかいなくて先着5名にもれてしまった。残念!

いよいよ開演。まずは司会者に扮したイッセーさんに続いて、ベースの岡田さんとドラムスの 「クロちゃん」 がなんと2人とも知る人ぞ知るアトムおじさんの扮装で現れた。恥ずかしそうでもあり嬉しそうでもある。その格好のまま2人は舞台の上手で演奏をし、イッセーさんの歌ネタライブが始まる。

いやぁ、いつもながらすごかった。二流三流のギンギラ演歌歌手、もうすぐ70歳になろうかというド派手ロックおばあちゃん、自宅のベランダで歌いまくるサキちゃん、ストリートライブ初挑戦の若者、全身黒づくめの歌姫、タカタカちゃん、シャンソン歌手に伝説のフォークシンガーなどなど、世代もジャンルも様々な歌手たちを次々に演じ、衣装やメイクだけじゃなく、曲調やリズム、歌い方や歌っている時の表情、姿勢や身体の動き、仕草のひとつひとつに至るまで、まさにその演じているキャラクターでなければあり得ないというぐらいにピッタリで、その人のスキットが終わっても、その人はまた別のステージに向かって歌っているかのようにリアリティがある。そしてどのキャラもどこか壊れていて、歌詞も爆笑を誘うおかしなものなんだけど、イッセーさんの楽器のテクは超一流。三線まで見事に弾きこなしてしまう。定番のキャラがただ同じキャラとして再度登場するのでなく、どれも格段にパワーアップしているのがすごい。もう圧倒されまくり。すごい人だ〜。

終演後もロビーはまたフリードリンク&フリーフードで賑わう。席数約500前後だろうか。それだけの人に十分にいきわたる量のコーヒーやウーロン茶、紹興酒やカシス酒、ビールなどなど。今回は全員に福袋のおまけ付で、これで5千円なんて、まったくもうける気がないとしか思えない大盤振る舞い。ロビーの壁も柱もイッセーさんのイラストでうめつくされているし、福袋も手作り感いっぱいであったかい。こういうこまやかな心遣いが森田オフィスのすごいところ。

イッセーさんがDVDなどを購入した人にサインをしている間、そのソファーの近くでウーロン茶を飲んでいたら、目の前に森田オフィスの森田雄三さんがいらして、なんとなくお話を始めたら止まらなくなってしまい、イッセーさんがサインを終えた後そのソファーで座ってさらに話は続いた。そのうちお客さんはみんな帰ってしまい、スタッフたちの慰労会の様相を呈してきたのだけれど、「いいからいいから」 と話は続き、当のイッセーさんまで帰宅してしまったというのに、さらにトークトークトーク。「身体文学」 に参加してみないかと誘われてしまった。イッセーさんの舞台をただ好きだからで見ているだけではペットを愛玩しているのと同じ。好きならその対象を見続けることが自分の生活に、身体に影響させていかなくちゃ。雄三さんはそう言う。身体文学というのは素人どうしが匿名のままステージに立つワークショップなのだが、本番に弱くて楽器の発表会のたびに緊張しすぎて泣いてるぐらい、と私が言うと、「それも頭で考えすぎてるからだよ」 と雄三さんは言うのだった。頭と身体が一体化していい演奏をすることだけに没入すればいいのに、うまく弾きたい、失敗したくない、恥をかきたくない、と頭が余計なことを考えすぎているのだと。本当にそうだなぁ。そうなんだよなぁ。

ワークショップに参加しているメンバーもまじえて話は続き、気がつくとすでに1時半の終演から2時間半も経っていた。思わぬ展開。でもとっても楽しかった。夏のワークショップの企画を担当している方に連絡先まで伝えてしまったけれど、この私がステージに立つ? まさかねぇ…。

終夜運転の地下鉄で5時近くに帰宅する。普段は終電でも人通りのある道だけれど、元日のこんな時間はさすがに人の姿はなく、あちこちに雪がかたまってすべりやすい道に気をつけながら、冷気さえすがすがしく感じる。朝方のんびりお風呂に入り、7時過ぎにベッドに入る。こんな年明けも悪くないなぁ。

写真は、サイン会を終えて乾杯した時のイッセーさんの後姿♪