まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

今日もオペラ

昨日は東劇で、今日は自宅でオペラ鑑賞。OTTAVA.TVで配信がスタートしているウィーン国立歌劇場の「オテロ」。

OTTAVA.TVは昨年5月のスタートで、オテロは昨年6月にも配信されている。今回はそのときと同じ演出で、カッシオとロデリーゴは配役も同じ。その他のメインキャストは一新されていて、タイトルロールのオテロはステファン・グールド。私にとって生の歌声を体験したことがある数少ないオペラ歌手のひとりで、新国立劇場ジークフリートだった。ウィーン国立歌劇場でもおなじみで、これまでの配信でも「影のない女」や「ナクソス島のアリアドネ」などに出演している。

オテロって英雄なのに器が小さいというか、愛する妻デズデモーナと部下のカッシオが怪しいとイヤーゴに吹き込まれ、自分が妻に贈ったハンカチをカッシオが持っていたのもイヤーゴの計略なのに、疑念に取り憑かれてとうとう妻を殺してしまう。そんな強いんだか弱いんだかよく分からない男の役にステファン・グールドの苦悩の表情がピッタリ。とはいえ、もっとちゃんと話し合えばいいのに、とどうしても思っちゃうのよね。そうしないところが「劇作」なんだけど。

デズデモーナを演じるクラシミラ・ストヤノヴァは、オテロと二人きりの場面でもオテロの顔を見ようとせず、本来は見つめ合うような場面でも目をつぶって顔を背けているのが気になったんだけど、有名なアリア「柳の歌」はとても良かった。

イヤーゴのカルロス・アルヴァレスは終演後に宮廷歌手の称号を授与され、総裁のスピーチはドイツ語で分からなかったものの、本人が途中から英語で話してくれたおかげでよく分かった。物語の中では唯一の悪役だったけど、カーテンコールは終始、優しそうな笑顔。

18時すぎにホットヨガ。ごく軽めのリラックスヨガのクラスで、レッスン前の10分ヨガはテニスボールを使った筋膜リリース。気持ちよかったー。

夕食のおかずは、お豆腐の周りにあれこれ並べ、お豆腐の上にはすりごまをふり、大きな梅干しをトッピング。

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周囲の野菜はザクザク切ってあるので、黒豆納豆も一緒にぐちゃぐちゃに混ぜてスプーンで。美味しかった ♪

蝶々夫人

OTTAVA.TVで配信されるウィーン国立歌劇場の公演だけでなく、BS NHK のプレミアムシアターでもいろんなオペラが放送されているし、メトロポリタン・オペラのライブビューイングもシーズン真っ只中で、忙しいことこの上ない。

今日はそのうち、東劇でメトロポリタン・オペラのライブビューイング。今シーズン3作目の「蝶々夫人」。

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正直あまり好きなオペラではなくて、どうも後味が良くない印象が強いんだけど、今回は、タイトルロールを演じるのが中国生まれのホイ・ヘーで、ストレートでロングの黒髪という点で、今までに観た舞台の中では一番、違和感がなかった。最初に観たときには強烈な違和感があった文楽人形仕立ての息子も、単に見慣れたというだけでなく、今回は扱いが違い、心情表現がより細やかだったように思う。衣装も、今までは、シンプルであればあるほど美しいはずの着物を不必要に華美に飾り立てて悪趣味になっていたのが、今回はギリギリのところで踏ん張ったという感じ。装置も、折り紙の鳥や提灯、ろうそくなどを効果的に使い、場面転換も何枚もの襖をうまく使って、幻想的な場面が展開されていた。全体的な演出は前回と同じなんだけど、そういうディテールが今回はとても良かった。

ピンカートンを演じたブルース・スレッジは、2日前に急に代役に決まり初役だったそうで、幕間は準備に忙しいのでインタビューもカット。堂々とした歌いっぷりで、代役と言われなければ分からないぐらい。シャープレスも代役でパウロ・ジョット。前にも絶対、観たことがあると思ったら、床屋が誤って客の鼻を切り落としてしまい、当の床屋も客も気づかず、その鼻が勝手に動き回るという荒唐無稽なオペラ「鼻」の主役だった。蝶々さんに仕えるスズキを演じたエリザベス・ドゥショングも良かったなぁ。3年もほったらかしにしておいて妻を伴い再来日したピンカートン一行に対し、敵意をむき出しにした強い視線。蝶々さんを守ろうとする気持ちが伝わってきた。

歌舞伎では、女性が自害する場合は大抵、俯いて左胸の下辺りに懐剣を突き立てるのだけれど、蝶々さんは膝立ちで上を向き、高々と掲げた剣を頸動脈の辺りにぐさり。たしかにそのほうが舞台映えするけども…。

カーテンコールにも坊やの人形が登場し、蝶々さんがひしと抱きしめる場面がとても良かった。

そんなわけで、プッチーニの名作「蝶々夫人」への苦手意識が少し消えたような気がする。

絵の教室

8日と言えば忘れちゃいけないのが歌舞伎座の優先予約。今の予約サイトは、日付が縦一覧で、千穐楽近い日のチケットを取ろうとすると縦にたくさんスクロールしないといけないのが面倒なんだけど、その反面、以前のサイトに比べてアクセス集中でつながらないことが少なくなり、その点ではストレスフリー。以前は一度アクセス集中でトップに戻されるループに突入してしまうと、10時4分とか6分とか、ひどいときには10分近くまでループが続くこともあったんだけど、今日は無事にチケットを取り終わった時点でまだ10時2分だった。素晴らしい!

そのあとシャトレーゼで期間限定「苺フェア」のラインナップからロルケーキを人数分と、バレンタインデーが近いので先生にプチガトーを購入。

ユザワヤの特価セールで購入した3つの額が大荷物。時折り強い風に大きな袋をあおられながら、えっちらおっちら教室に到着。それぞれの額に絵を入れた状態で先生に見て頂き、教室にあった額に入れた別の2枚も含め、5枚ともすべて合格。これで額をレンタルしなくていいことになった。よかったよかった (^^)

最後の出展作になるはずの樹の絵は、ディテールをつめる段階に入ったものの、残念ながら完成には至らなかった。次回の絵の教室はもう作品展の2日前。絶対完成させないと!

終了後にはフレンチ。以前は美味しいのにガラガラだったお店が息子さん2人がメインになってから地元のメディアに取り上げられたりして徐々に人気が出始め、今夜はほぼ満席。なのでいつもより出てくるペースが遅くて時間がかかったものの、どれもとっても美味しかった。すべてお料理の写真を撮ってはいないのだけれど、初めてのソフトでコラージュしてみた。

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お料理が出てきた順序とは全然違うんだけど、ソフトの使い方をもっと勉強すれば並び替えもできるようになるかと。

ビックリ×2

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金曜日なのでいつものとおり早起きをして、酵素風呂で気持ちよく発汗。そのあとタリーズでこれもいつものとおりホットのソイラテを楽しみながら、くるみブローチをチクチクしていたら、いきなり針がポキンと折れた!

特に力を入れていたわけでも厚い布地に無理やり通そうとしていたわけでもないのに、どうして急に折れたのか…。ニャンドゥティに一番よく使っている針はだいぶ曲がっていて、その曲がり具合のおかげで糸をすくいやすい。曲がる針と折れる針。ひょっとして、折れたのは百均の針かしらん。これがビックリの1つめ。

その直後、大きなわめき声がした。私の席からは離れていて見えない場所で、年配らしい男性が煙草を吸わせろとわめいている。女性スタッフしかいない時間帯で、店内で喫煙できる場所を説明しようとしているのに、ここで吸いたいんだと無理難題。酔っぱらい?

そのうち「てめぇ何様だよ」と言い回しが変わったと思ったら、若い男性が声の主の首根っこを捕まえて引きずってきた。オッサンは拳を振り回し、足でも蹴ろうとするけど、若い力にはかなわない。大騒ぎしながら店の外へ引きずられていった。ちょうど私の席から窓ガラスをはさんで後ろの歩道に大の字に寝転がり、「さあ殺せ!」と言わんばかりにまだ騒いでいるオッサンを青年はしっかり抑えつけながら、しきりに説得している様子。常に冷静で、力強さを示しつつ、暴力的でないところが素晴らしい! しばらくして、ようやくスタッフが呼んだ警官が到着。次々に4人が来て、そのうち3人がオッサンを連れていき、残りの1人が青年に事情を聞いていた。

これがビックリの2つめ。その青年のことを「素敵な人!」と20年前なら思ったかもしれないけど、「あんな息子がいたら…」と思ってしまった自分に年齢を感じたという… (^^ゞ

帰宅後は書籍の和訳に専念し、いよいよ大詰め。別に今日中に仕上げなくちゃいけないなんてことはまったくなかったんだけど、ゴールラインが目に入り始めると、どうしても走り続けてしまうのよねぇ。そしてゴールイン! 見直しにもたっぷり時間がかかりそうだけど、ひとまず終わって良かったーっ!!!

 

バリエーション

8時起き。9時からのホットヨガ。このところ強度のめやすが1.5~2と低いクラスが多く、3の骨盤筋整ヨガはちょっと久しぶり。途中で隣りの女性があぐらのままで動かずにいると思ったら、突然、マットをグルグルと巻いてすごい勢いでスタジオの外に出ていった。気分が悪くなったりして中途退出する人がたまにいるんだけど、インストラクターとアイコンタクトさえ取ることなく、まるで怒りが爆発したかのような荒々しさだったので、面食らってしまった。

帰宅後ひと息ついてから、今日が貸出期限の本を返却しに図書館へ。朝からの強風がさらに強くなっていて、向かい風のときには自転車をこぐのもしんどいし、横から吹きつけてくる方向のときには、突風で自転車が揺らぐほど。冷たい風が顔に痛ーい。

駐輪場では自転車が何台も風でなぎ倒されていたので、倒れにくそうな場所を選んで停め、宮部みゆきの作品集「さよならの儀式」を返却し、その前に借りた「宮部みゆき全一冊」に掲載されていた対談で興味を持った津村記久子さんの文庫を在架の図書の中から1冊選んで借りてきた。芥川賞受賞作の「ポトスライムの舟」。

そのままアリオに足を伸ばし、遅めのブランチを済ませたあと、上島珈琲店でチクチク。昨日のくるみブローチと同じ柄で糸を替えたバリエーション。

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夜は書籍の和訳に精を出し、全体の3分の2強まで終えることができた。保留のままの和文英訳はキャンセルの気配が濃厚だけど、和訳のほうがここまで進んでいれば、急に和文英訳のゴーサインが出ても大丈夫 (^^)

読書にオペラ

夕べ寝るのが遅くなり、ほとんど明け方にずれ込んでしまった。9時半にセットしたアラームで目が覚めたはずだったのに、うっかり二度寝してしまい、ハッと気付いて時計を見ると、11時25分近く。12時からのホットヨガを予約していて、いつもなら40分前に家を出るのに、その時間をもう過ぎている!

幸い夕べのうちに荷物の支度はしておいたので、急いで着替え、10分足らずの間に家を出ることができ、レッスン前に身体を温める余裕もあった。やれやれ。

前半はマッサージ中心で、後半もゆるやかなポーズが多いリンパリフレッシュヨガで気持ちよくストレッチ。

図書館で借りた宮部みゆきの作品集、明日が返却期限なのにまだ読み終えていなかったので、帰宅後に読書タイム。8編のうち残っていた2編を読み終え、読了。名作揃い。このまま返却してしまうのがもったいないような気がして、ひとつひとつの物語の登場人物やキーワード、あらすじをまとめ、自分のアドレスにメールで送信。思ったより時間がかかってしまったけども、楽しい作業。

そのあと、OTTAVA.TVで配信がスタートしているウィーン国立歌劇場のオペラ「ルサルカ」を視聴。3日前に「レオノーレ」を観たばかりなのに、忙しい忙しい。72時間の限定配信だから、時間のあるときに観ておかないとね。

人魚姫の物語のバリエーションで、メトロポリタン・オペラのライブビューイングでも観たことがある作品なんだけど、印象がまったく違った。まず、人間になった代償として口がきけなくなったルサルカの前で、男女1組のバレエシーン。これが意味不明だった。また、ルサルカが城を離れた後、外国の王女にも去られ、病人のようになってしまった王子を助けてもらおうと、人魚のルサルカを人間の娘に変身させた魔女イェジババを城の料理人と庭番が訪ねてくる。この料理人が魔女に殺され、その血を森の精たちが啜る場面があり、血に染まった両手が毒々しい。こんな場面、MET版にはなかったはず。さらに、ラストで王子が死を覚悟でルサルカにキスを求める場面では、王子が木の柱のようなところに縛られ、その顔に黒い布がかけられていて、まるで囚人のよう。なぜに?

とまぁ、演出に疑問な点はあったものの、レオノーレの時のようにブーイングが起こることはなく、むしろ大好評だったみたい。ルサルカはオルガ・ベスメルトナ、王子はMETでもウィーンでも引っ張りだこのピョートル・ベチャワ、魔女のイェジババは、同じウィーン国立歌劇場の「ヘンゼルとグレーテル」でも、ラプンツェルのバリエーションの「ペルシネット」でも魔女を演じていたモニカ・ボヒネク。同じ魔女でも作品によってまったく違い、それぞれに迫力満点。すごい!

観ながらチクチク。土台の糸をグラデーションにした場合に、その効果を活かせる模様をあれこれ考え、リトライしてみた。

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昨日のグルグル模様よりはスッキリしてる…かな。

手織教室

朝イチで耳鼻科へ。2週間分もらっていた抗アレルギー薬を全部服用してしまったので、追加分をもらいに。「どのくらいほしい?」ときかれて「たくさん」と即答したら、倍の4週間分、処方してくれた。これで当分、安心 (^^)

郵便局に寄り、値上がり後初の63円切手を買う。ピンクのバラがデザインされているグリーティング用のシールの切手にしてみた。

ひと息ついてから、よっこらせ、と織り機を背負ってバス停へ。久しぶりにガストでランチ。ベジ塩タンメン。

時間調整をかねて、これも久しぶりにくるみブローチをチクチク。

今日の手織教室には、まだ北千住のカルチャーセンターに教室があった頃、私が参加するより前に辞めてしまった方が十数年のブランクを経て来てくださった。ようやくまた手織を楽しむことができる状況になり、今は東京アートセンターの教室に通っていらっしゃるとのこと。今後も遊びにいらしてくださるといいなぁ。

先生がめずらしく織り機をご持参で、8枚綜絖で進めてきた作品をそろそろ織り終えるので、8枚綜絖の状態を見せたくて、とのこと。織り機に付属しているのは4枚だけで、8枚となると、自作の糸綜絖を付属している4枚の手前に2本、奥に1本、さらにその奥に、経糸の必要な箇所を拾った杼を立てたり倒したりして計8枚。すごいわー。先生に許可を頂いて写真も何枚か撮ってみたけど、どの角度からでも8枚全部は映らない~。

終了後にはタリーズに寄り、またちょっとチクチク。

夜には斎藤さんの OTTAVA Salone を聴きながら、郵送する作品展の案内ハガキにメッセージを手書きし、買ってきた切手をペタン。そのあとまた、くるみブローチをチクチク。作品展が迫ってきたので販売できる個数を増やしたくてまた作り始めたんだけど、果たして需要はあるのだろうか… 。

f:id:maru99:20200204234654j:plain左側は一応オリジナルの新柄。右側はグラデーションの糸を土台に使ってみたんだけど、その上にどう模様を展開するかが難しい~。ちょっとごちゃごちゃしすぎてるよねぇ。