まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

織りながら

特に予定はないものの、手織教室では、特にいつまでにこれを終わらせるように、というような宿題は一切ないのに、この週末の間になんとか終わらせたいという、自分で自分を縛る締切に追われる土曜日。

せっせと手を動かしながら、まず Radiko のタイムフリーで「くにまる食堂」を聴く。いつもと違い、邦丸アナがお休みで、阿川佐和子ふかわりょうの「日曜のほとり」コンビが復活。やっぱりこのお二人のトークはとても楽しい。番組ごと復活してくれないかなぁ。

続いて録画の消化。15時過ぎからは、2023年バイロイト音楽祭で上演された「パルシファル」。プレミアムシアターで録画しておいたもので、約4時間半の大作。クンドリを演じるのは MET でもおなじみのエリーナ・ガランチャで、他のキャストはほぼ全員がはじめまして。

聖杯が三面体だか四面体だかを2つくっつけたような角ばった立体で、色はネイビーブルー。これをパルシファルが高く掲げると、聖杯が輝きを増し、クンドリは呪いが解け、息絶えるというのが本来の結末。ところが今作では、パルシファルは聖杯を叩き割ってしまい、クンドリは息絶えることなく、どうやらパルシファルとともに生きていくらしい。不思議に思って調べてみたら、聖杯を守る騎士団が今作ではレアアースの鉱山労働者で、聖杯はレアアースの象徴で、これを割るのは環境破壊へのアンチテーゼだそうな。なんじゃそりゃ。カーテンコールでキャストへの喝采に続き、演出陣に対しては盛大なブーイングが起こったのも納得できる。現代に舞台を置き換えるのは必ずしも悪いことじゃないけれど、現代社会への勝手な主義主張までをもオペラの世界に持ち込まないでほしい。

夜には NHK BS で、まず Dear という番組で忌野清志郎特集。続いて「伝説のコンサート」と題して1983年のRCサクセションのライブ。武道館でも横浜アリーナでもなく、渋谷公会堂というのがなんとも。まだ30代の清志郎さん。あの魅力をどう形容したらいいのだろう。なにもかもをも突き抜けているよねぇ。

さらにそのあと「オードリーのオールナイトニッポン」を聴き、続いてマシンガンズのラジオも聴くつもりでいたのだけれど、伯山さんと同じで、どうにも耳が落ち着かず、ごく最初のほうでギブアップ。残念。

そんな今日の夕暮れの空。