まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

note to a friend

昨日・今日とデビスカップのプレイオフがあったのに、昨日の西岡くんの試合は見逃してしまい、ダニエル太郎の試合はWOWOWのオンデマンド配信で見て、ここまで日本チームが2戦2勝とポーランドに対して優勢。そして今日のダブルスも配信で見ていたのだけれど、3セット戦の最終セットで5対5という大詰めで家を出ないといけない時間。上野の東京文化会館へ。

林田さんが OTTAVA Andante の中で紹介してくれたオペラ note to a firend は、ディヴィッド・ラング作、笈田ヨシ演出で、夕べ予習した芥川龍之介の2つの短編をもとに、死んだ男が冥界から戻ってきて友人に語りかけ、去っていくという構成で、歌うのはその死んだ男を演じるセオ・ブレックマンひとりだけ。友人はサイラス・モシュレフィが黙役として演じる。音楽は、成田達輝さん・関朋岳さんのヴァイオリン、田原綾子さんのヴィオラ、上村文乃さんのチェロという弦楽四重奏。歌詞は英語で、ごく平易な言葉遣いで聞き取りやすく、しっかり予習をしておいたこともあり、ストレートに心に染み込んでくる。ときに悲しく、ときに激しい歌声に、弦楽の調べが寄り添う。約1時間と短い作品ながら、忘れがたい濃密なひととき。

もとになった短編のひとつ「点鬼簿」は「僕の母は狂人だった。」という一節で始まる。いわゆる家庭の事情で将来を悲観した経験は私にもあり、「将来に対する唯ぼんやりとした不安」と旧友に書き送った芥川の心中も、遠い思春期の私には共感できるものだった。今はもう、老いていく自分の将来に対する具体的な不安のほうが大きいけども。

終演後、林田さんに遭遇。すぐに関係者の方が林田さんにご挨拶に見えたので、ほんのひと言ふた言交わしただけだったんだけど、あの人混みの中で偶然お会いできただけで幸運。

写真は、公演のポスターと、終演後に文化会館と駅との間で見上げて撮った1枚。

帰りに北千住に寄り、マルイのレストラン街にある「おぼんdeごはん」で「生姜ちゃんぽん鍋」。ガストのちゃんぽん鍋と生姜牛鍋を半々にしたようなメニュー。食後にジンジャーホットチャイでさらに生姜を追加し、身体の中からホッカホカ。

帰宅後、配信でダブルスの続き。マクラクラン勉くんと綿貫陽介くんペアがポーランドのペアに競り勝ち、日本チームがストレートで1部残留決定! 現役を引退した添田くんの監督としての初陣。素晴らしい! 観客席には圭くんと伊藤竜馬くんの姿も。復帰の日が待ち遠しい。