まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

40日以上ぶり

4月の絵の教室を中止にする際、5月の予定を決めておいた。その1回めが今日9日で、また中止にすべきかどうかメールや電話で話し合いをして、Wさんは体調不良もあってお休み。緊急事態宣言が延期され、いつ解除されるかも分からない状態で、不要不急だろうと言われればそうだと思う。でも少なくとも現時点で先生も I さんも私も感染していない(と各々が考えている)。いわゆる「3密」を避ける必要があるのは、近くにいる誰かが感染している可能性があると想定してのことで、感染していない3人が換気その他に注意しながら行うのであれば問題ないのではないか。そういう結論になった。

そこで、1週間ぶりにコンタクトレンズを入れ、自宅で描いた大小2枚の絵や基本の絵の具セットのほかに、今月14日がお誕生日の I さんにとネットで注文し、ギリギリ昨日届いたばかりのプレゼントを持参し、早めに家を出て、まずはアリオのすぐ近くの神社の境内にあるケーキ屋さんに向かう。2010年パティスリー国際大会で優勝した五十嵐宏シェフのお店で、その大会での優勝作品のひとつで看板メニューとなっている「ピクシー」を買っていく約束をしていた。

神社に着いたらまさかの行列。いつもならあきらめるところだけれど、約束だからそうはいかない。距離を置くように引かれた線のとおりに並び、待つこと十数分。思ったより早く店内へ。ピクシーだけのつもりがフルーツがいっぱいのロールケーキにも惹かれ、量が多すぎてもなんだからロールケーキは切り分けることにして、1つだけプラス。

ますます増えた荷物を抱えて駅へ。移動時の感染リスクを心配しないでいいように車で送り迎えすると I さんが申し出てくださったのを丁重にお断りした。最後に電車に乗ったのは前回の絵の教室があった3月28日だから、実に40日以上ぶり。幸い千代田線も山手線も西武池袋線も、隣同士に座る必要がないぐらいに空いていた。ただ着いた時間が早すぎて、いつもなら大泉学園の駅ビルにある書店やハンズビーで時間をつぶすのだけれど、食料品売場以外は全館休業中。他に適当な場所もないので、コメダ珈琲へ。ここでもテーブルのところどころを使用不可にして、距離を開ける工夫がされていた。

時間を見計らって教室へ。お久しぶりです~。感染していない同士とはいえ念のため、換気のためにドアを開けたままにしておいて、座る位置も距離を置く。まず持参した2枚の絵を先生に見て頂き、それぞれアドバイスを頂いた。2枚とも続きは持ち帰って自宅で描くことにして、前回の教室で途中だったクスノキの絵に取り組む。実はこの絵のことをすっかり忘れていて、その前に下描きまで済ませていた民族衣装の男性の絵の続きを描くつもりでいた。忘れっぽいなぁ。というか、手帳を見れば分かることなのに!

テンペラの技法で、茶系の下地の上に、白の顔料で細かい線や点でパネルの一面を埋め尽くしたところで中断していた。その上に、先生が調合してくれたオイルを均等に塗り、少し乾かしてから、油絵具のうち黄色、茶色、緑色系で透明度の高いものを選び、白の線や点に刷り込むように塗っていく。ひととおり塗ったところでティータイム。ピクシーが大好評。並んだ甲斐があってよかった。

その間に乾いた絵の具の上に、また白で線や点を重ねていく。最初の白とは違い、枝の輪郭線を浮かび上がらせ、さらに枝にかかる葉も点々で描き起こす。その結果、絵の印象がガラリと変わった。面白いなぁ。自分だけではできない技法だし、やっぱり教室があると違うわー。そもそも電話や買い物するときの最小限の会話以外、人と話すこと自体が久しぶりなんだもの。

終了後の夕食も状況に配慮し、仕出し弁当を事前に用意して頂いた。そぼろ弁当。多種多様なおかずがどれも美味しかった!

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帰りも電車のつもりでいたのだけれど、雨が降ってきてしまい、荷物も多いんだからやっぱり車で送ってあげるという I さんのお言葉に甘えることにして、どうせなら、と作品展のあとずっと置かせて頂いていたイグアナの絵とテンペラの模写も車に積んでもらった。ありがたいわー。

そんなわけで、難しい状況の中での絵の教室はつつがなく終了。外出らしい外出はとても久しぶりだったせいか、帰りは楽ちんだったのに、早めに入ったお風呂の中で居眠りをしてしまった。

ウィーン国立歌劇場の配信が今日はバレエだったので、心おきなくスルーできてよかったわー (^^)