ここ数日、マッサージチェアに頼りっぱなしでヨガマットの上でのストレッチをさぼっていたので、今日は朝イチで念入りに。まず仰向けに寝転がって大きく伸びをしてから、寝転がったままでできるポーズをあれこれと。次は座って、あぐらや長座、正座でのポーズ。チャイルドポーズでの休憩をはさみ、立ち上がって腰を回したり、ダウンドッグやランジ、三角に立ち木や鷲などのバランスポーズ、最後にまた仰向けになってシャバーサナ。思いつく限りのポーズを並べただけだけど、それでも30分を超え、汗がじんわり。
ひと息ついて、ウィーン国立歌劇場の配信。今日は「子供のためのオペラ」シリーズの「魔笛」で、2003年2月の公演。ホールの床に所狭しと子どもたちが座り、指揮者の小澤征爾さんが子どもたちに語りかけ、パパゲーノを呼び入れる。通路を元気に駆けてくるパパゲーノがその後の語り部となり、小澤さんがオケの楽器を紹介するコーナーではパパゲーノもコントラバスを弾いてみたり、たくさんの動物たちが着ぐるみで登場したりと楽しい演出。カメラを向けると子どもたちが手を振ったりピースサインをしたりするのはどこの国も同じ。約1時間のコンパクト版とはいえ、タミーノとパミーナ、ザラストロに夜の女王も登場し、最後にパパゲーノとパパゲーナがキスをすると、子どもたちが大盛り上がり。楽しかったー。アーノルド・ベズヤンのタミーノ、ジェニア・クーマイアーのパミーナ、ウォルター・フィンクのザラストロ、マーリス・ピーターセンの夜の女王、ハンス・ピーター・カマーラーのパパゲーノにイレアナ・トンカのパパゲーナ。
「子供のためのオペラ」シリーズは他の公演と違うタイムサイクルで配信されていて、今日配信の本公演はウェーバーの「魔弾の射手」。「狩人の合唱」が有名なこの作品、今まで一度も観たことがないので楽しみにしていた。でも今回の配信は、セバスティアン・ヴァイグレ指揮、クリスティアン・レート演出の2018年9月の公演で、本来は猟師の主人公をスランプ中の作曲家に置き換え、射撃の腕前を試される設定はオペラを書き上げることに変更されている。まったく違う設定なのに歌詞は元通りだから、舞台上で繰り広げられていることと歌詞とが大きく食い違っていて、オリジナルを観たことがないだけに、ただただ違和感。とはいえ、悪魔のザミエルが天井から逆さにぶら下がっていたり、ザミエルに魂を売ったカスパールが炎上するピアノを弾くシーンがあったり、裁き役としてラストに登場する領主は天井から吊り下げられたシャンデリアの上にいたりと、ビジュアルな魅力が満載。これはこれで面白いけど、やっぱりオーソドックスな演出のも観てみたいなぁ。クリストファー・ヴェントリスのマックス(作曲家)、「リング」のヴォータンを演じていたトマース・コニエチュニーのカスパール、そして悪魔のザミエルは、朝観たばかりの「魔笛」でパパゲーノだったハンス・ペーター・カマーラー! 他にマックスの恋人アガーテをアンナ・ガブラー、アガーテの従妹エンシェンをチェン・レイス、アガーテの父クーノをクレメンス・ウンターライナー、領主はサミュエル・ハッセルホルン。
夜には宇多田ヒカル ✕ 中村倫也のインスタライブを楽しんだあと、「白日の鴉」の第2弾。
観ながら、ニャンドゥティの布地をはがす作業。前回のピンクのモチーフは、糊付けする前に石鹸液で洗うのを忘れてしまったので、今回はしっかり泡立て、やさしく水洗いしてから糊付けして乾燥。例によって輪郭線が絡み合う部分はなかなかはがれず、毛抜でむしり取るようにして、仕上げ完了!