昨日に続いて歌舞伎座。今日は昼の振。早めに家を出て、粗大ごみの処理券1,200円分を区内のコンビニで購入してから、北千住駅構内のスタバへ。今日が期限のカスタマイズチケットを使い、ラテにヘーゼルナッツシロップを足してみる。ほんのり芳ばしくていい感じ。
昼の部の最初は「金閣寺」。現白鷗が幸四郎時代に何度も演じ、そのイメージがとても強い松永大膳を松緑。高麗屋より人間味があり、国崩しの大きさもあってすごく良いと思った。坂東亀蔵が演じる弟(鬼藤太)とのバランスもいい。児太郎の雪姫、梅玉の真柴久吉(その家臣のひとりが男寅くん♪)、そして慶寿院として5年ぶりに舞台に復帰した福助。尼御前の頭巾をかぶり、座ったままでごく短時間の出演ではあったものの、容姿は以前と遜色がないように見えたし、声もよく出ていた。ただ、まだ右半身に麻痺があるのか、手の動作はすべて左のみだった。それでも、やっとここまで…と目頭が熱くなってしまった。
いつもと違う配役に福助の復帰が重なり、「金閣寺」では毎回、中盤に意識が飛んでしまうのに、今日はしっかり持ちこたえた (^^)
続いて「鬼揃紅葉狩」。夜の部では操り人形だった幸四郎が今度は姫から鬼になる。役者って大変ね。錦之助の維茂に従者は隼人と廣太郎。幸四郎と同じように鬼に変身する侍女を高麗蔵、米吉、児太郎、宗之助。鬼の隈取姿だと、誰が誰やら。
最後は吉右衛門の「河内山」。「陰」の俊寛に対し、「陽」の河内山宗俊とまさに対照的。悪党ぶりを見せる最初の店先の場面が特に良かった。魁春の後家、歌六の清兵衛、吉三郎の番頭と、チームワークがバッチリ。米吉の浪路、歌昇の数馬に幸四郎の松江公、又五郎の家老に吉之丞の北村大膳。「金閣寺」と同様に、中盤の屋敷の場面で寝落ちするのがお決まりで、芝居の中で鳴る時計の音で目が覚めるのが常だったのに、今回はずっと起きていられたのよねぇ。それだけ吉右衛門の河内山が表情豊かで目が離せなかった。
今日もまた雨で、バスで帰宅すると、ウォークマンで録音した音源をパソコンで編集できずにいる問題で、サポートスタッフから返信が来ていた。原因を特定したいので、さらに詳しい経緯の説明と、様々な場面のスクリーンショットを送ってほしいと。ウォークマンをパソコンにつなぎ、操作の手順ごとにスクリーンショットを撮り、トリミングして、送る写真のデータ総量に制限があるので調整と、返信するまでに2時間近くかかってしまった。これだけ時間をかけたのだから、これで問題が解決してくれればいいんだけど。