まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992017-07-27

昨日の歌舞伎座に続き、今日は上野の東京文化会館へ。どこで腹ごしらえをしようかなぁ、と考えて、駅に向かうバスとは反対側のバスに乗り、手織の時と同じ隣りの駅前で降り、タリーズのタマゴサンドにしてみた。「代償」を読み始め、時間を見計らって駅へ。いつもの山手線経由ではなく、北千住から常磐線にしてみた。山手線経由だと310円で、常磐線を使うと170円。所要時間はほとんど同じ。

東京文化会館は、タンペレフィルの公演以来。今日は二期会の「ばらの騎士」で、メトロポリタン・オペラのライブビューイングで同じ作品を観た時、上演前にOTTAVAのプレゼンターの林田さんと森谷真理さんとのスペシャトークがあり、その際の森谷さんがとても素敵で、彼女の元帥夫人をぜひ観てみたくてチケットを取ったは上演の9日前。思いがけず3列目に空席があり、8番だから端っこのほう、と思ったら意外にそれほど端ではなく、指揮者のヴァイグレ氏の横顔がよく見えて、ソロの場面では終始、指揮をしながら一緒に口ずさんでいたのが印象的だった。

第一幕では、元帥夫人とオクタヴィアンとがどちらもロングの巻き髪で、まるで美しい姉妹のようだったので、初めて観たという後ろの席のオバサマは、オクタヴィアンが17歳の少年で年の差カップルだとは分からなかったみたいで、連れの人から説明を受けていた。夫人が時のうつろいを意識し始めるあたりから、大人の女性としての憂いの表情と、恋に恋するオクタヴィアンとの違いが際立ち始める。森谷さん、素敵だった〜。

オクタヴィアンがオックス男爵を刺してしまう場面で、剣を使わず、「ばらの騎士」のシンボルである銀のバラの茎がぶすりとお尻に刺さるという斬新な演出。他にもコミカルな工夫が随所にあって楽しめた。オクタヴィアンとゾフィーという若い恋人たちと元帥夫人との三重唱が素晴らしい。4時間の長丁場があっという間。

来年2月に上演される二期会の「ローエングリン」のチケットがロビーで先行販売されていて、まだ観たことがない作品なので、その場で購入してしまった。

休憩時間のたびにロビーに出てみたものの、知り合いを見つけることはできなかったんだけど、帰宅後、林田さんも観にいらしていたことをツイッターで知る。お会いしたかったわー。

18時近い終演後、ちょうどお腹が空いて、上野駅構内のレストランで冷しゃぶ定食。お味噌汁が玉ねぎ、ナス、人参、もやし、キャベツにしめじと具だくさんで、小鉢の煮物も美味しかった♪

帰りにコメダに寄り、「代償」の続きを読む。「ケモノの城」のようなエグい描写はないものの、同じように悪の限りを尽くす人物が出てきて、タイプは違うものの、こんな人が近くにもしいたら、と思うだけで恐ろしくなる。

帰宅後になにげなくテレビをつけたら、ちょうどWOWOWで「ギリー・ホプキンスの不機嫌な日常」という映画が始まったところで、文字通り不機嫌なギリーが魅力的で、そのまま最後まで観てしまった。最後はギリーが笑顔になって、良かった。

歌舞伎座は今日が千秋楽。海老蔵も勸玄くんも、おつかれさま〜。