まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992017-01-21

今日の予定の前に、昨日行くはずだった場所へ。OTTAVA のリスナーでもある画家さんの個展。なにか手土産を、と北千住で途中下車し、ルミネで和三盆のお菓子をチョイス。

ギャラリーは三越前から徒歩ですぐ。大手町で東西線に乗り換えようとして、ホームへの階段の手前で違う違う、と逆戻り。三田線へ。いや、違うってば。半蔵門線! なにやってるんだか。乗るのは一駅だけなのに、やたらと歩いてしまった。でも迷ったのはここだけ。三越前の駅からは、案内ハガキの地図だけでスムーズに到着。

2階に上がると、画家さんとそのご主人(彼もリスナー)の他に別のリスナーさんもいて、お喋りしているうちにまたひとり別のリスナーさんもいらして、他にも次々にお客様がいらっしゃり、盛況でなにより。天使などをモチーフにしたやさしい色調の作品がずらり。中には漆で溶く岩絵具を使った作品もあり、独特の質感が興味深かった。なにより確固たる自分の世界を創り上げているのが素晴らしい。絵の教室でも、他の皆さんはそれぞれ自分の画風があるのに、私はその都度、どんな描き方をするかという根本的なところを先生のアドバイスに頼ってしまうので、画風とか作風とかいったものがまるで確立されていないんだよねぇ。2月の作品展に出す絵も、何か月もかかった玉三郎の阿古屋と、わずか2〜3回で仕上げたトナカイが並ぶという… (^^ゞ

ギャラリーをあとにして、東銀座へ。スタバに寄るつもりが満席だったので、カフェ・ド・クリエのパスタで腹ごしらえ。先日の本によるとカフェインも耳鳴りの原因になるそうなので、カフェインレスを心がけているのだけれど、カフェ・ド・クリエにはカフェインレスのメニューがなく、グレープフルーツジュースをチョイス。これが大失敗。途端に身体が冷えてしまった。なので東劇に向かう途中でスタバに寄り、ディカフェのラテをテイクアウト。

メトロポリタン・オペラのライブビューイング新シーズンの3作目は、今まさに現役で活躍中の女流作曲家サーリアホの「遙かなる愛」。シルク・ド・ソレイユの舞台も手がけているルパージュの演出で、約5万個のLEDライトで埋め尽くされた「海」は圧巻で、色や点滅によって様々な状況を描き出す。。そのライトの列と列の間から合唱の人たちが顔をのぞかせるのも楽しい。ただ、エリック・オーウェンズが演じる騎士歌人は船で登場するのに対し、彼が探し求める理想の女性たる伯爵夫人は、タラップみたいな可動式の階段状の台に乗っていて、それがなんだか球場みたいな広い会場でのライブのようだとか、エリック・オーウェンズはなぜ騎士の華やかな衣裳(真紅に金ピカで大胆な模様のコート)の下にフィッシャーマンズのようなアラン模様のセーターを着ているのだろう(しかも赤茶色!)とか、余計なことばかり目についてしまった。メインキャストが他に旅人を加えた3人だけで、装置にも大きな変化がないせいかもしれない。ストーリーも、会ったこともないどうしが互いに想いを募らせ、やっと会えた時には男が病に冒されて息絶えてしまうというシンプルすぎるもの。歌唱はもちろん素晴らしく、曲もフィンランドの作曲家らしい独特な雰囲気があって美しいものの、なんかこう、曲調にあまり変化がなく、全体がひとつの長大な曲であるかのように途切れなく続くので、ずっと心地よいんだけれども、驚きとか、ワクワクとか、うっとりとか、ハラハラとかドキドキとか、そういう気持ちの変化が起こらないのが物足りない。でもきっと、この作品、評価はすごく高いのだろうと思う。実際、映像でも終演後は拍手の嵐だったし。ただ作品との相性と言うか、好き嫌いはやっぱりあるからねぇ…。

そんなこんなの土曜日。帰宅したらどっと疲れて、何もする気が起きなかったー。