まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992015-10-21

今月の歌舞伎座は、チケットの優先予約日をコロッと忘れ、出遅れてしまったので、なるべくいい席が残っている日を探した結果、楽日よりだいぶ早く、席も正面ブロックは取れずに、今日の昼の部はだいぶ右寄りの2列め、明日の夜の部もだいぶ右寄りの3列め。

音羽嶽だんまり」は、松也、梅枝、萬太郎、右近、児太郎の若手5人に権十郎が加わり、歌舞伎の様式美を見せる。逆に言えばそれだけで、特にストーリーがあるわけでもないので、様々な役柄の勢揃いを楽しむ一幕。

次の「矢の根」は二世尾上松緑の二十七回忌追善の演目で、その孫である当代の松緑が華やかな荒事を力強く披露。曽我物語のバリエーションのひとつで、弟の夢に現れる兄の十郎を演じる坂田藤十郎は、今月このわずか数分だけの出番。そうした役にこれだけのベテランが登場するのも追善ならでは。

3つめは「一條大蔵譚」で、仁左衛門の大蔵卿が素晴らしかった。前半の「作り阿呆」の場面で、阿呆を装うあざとさがなく、芸事が好きで好きで、お京の見せる舞いに夢中になりすぎて心ここにあらずという感じ。だからとても上品で、気品がある。後半で真意を明かしたあとも、常盤御前への心遣いが随所に表れていた。菊之助の鬼次郎に孝太郎のお京、松之助の勘解由に家橘の成瀬、時蔵常盤御前

昼の部の最後も追善で「文七元結」。時蔵がわずかな休憩をはさんで貧乏長屋のおかみさんに大変身。菊五郎の長兵衛はいいわぁ。大好き。松緑は鳶頭として登場し、玉三郎角海老女房、右近のお久、左團次さんの和泉屋清兵衛と、すっかりそれぞれの役が手に入っている顔ぶれが揃う中、梅枝の文七もとても良かった。この人、どんな役でも出るたびにクリーンヒットで、すごいなぁ、と感心しちゃう。ただ、文七が長兵衛からお金を受け取ったあとの場面で、せっかくいい芝居をしているのに、吉原の場面への転換間近だったせいか、舞台裏の笑い声が大きく響いた。筒抜けだったから、配慮がほしかった。

終演後、北千住のスタバで見直しの続きを進めているところへ、その案件の担当の先生から、4つの書類のうち1つだけ先にほしいと。できれば4つとも見直しを終えてから修正作業に移りたかったので、その旨を伝え、了解をもらって、1時間ほどですべての見直しを終え、急いで帰宅。指定された1つの修正を先に済ませて送信。

ひと息ついてから、残り3つの修正を終わらせてまとめて送信。納期は明日だったけど、1日前倒しで落着。ふぅ〜。