まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992014-12-17

途中で何度も目が覚めつつも、ギリギリまで寝て、慌ただしく身支度をして、12時の開演に間に合うように半蔵門国立劇場へ。「伊賀越道中双六」は、普段「沼津」の段しか上演されず、全体像が分からずにいたので、今月の通し上演を楽しみにしていた。でも一番上演回数の多い「沼津」も地味だから、他の段はもっと地味か、起伏に欠けるのか、上演されないのはそれなりの理由があるはずなので、しっかり寝ておかないと寝落ちのリスクが高い。しかも席が正面ブロックではなく左寄りとはいえ最前列だし。

通し上演といってもすべての段を上演するわけではなく、今回は、日本の三大仇討ちでしられる荒木又右衛門をモデルにした唐木政右衛門を軸に再構成。父親を打たれた和田志津馬をは菊之助、その仇討ちを手助けする政右衛門を吉右衛門が演じる。敵股五郎を錦之助、政右衛門の剣の師匠を歌六、政右衛門の妻を芝雀又五郎は政右衛門の主君として毅然とした姿を見せたあと、飄々とした飛脚に変わって登場。政右衛門が師匠の家で、干したタバコの葉を巻いて刻む場面があったり、我が子をやむなく手にかけたり、と「沼津」より面白い場面がたくさんあって、どうして「沼津」しか上演されないのかなぁ、と不思議に思った。「沼津」の娘お米が志津馬の妻なのね、と納得。師匠の娘お袖を演じる米吉クンがとっても可憐でかわいらしい。

平日だけ営業の甘味処おかめに寄るつもりでいたら、終演が4時20分と思ったより遅かったので、通勤ラッシュにならないうちに、と直帰。カフェかどこかで訳文の見直しをするつもりで持参していたんだけど、もうすっかり暗くなっちゃったし、寒いしで、たまには自宅でやることにした。

ゲレンさんの Salone を聴きながら作業を進め、見直しも修正も終えて送信。ふぅ〜。「今週後半でもいい」って言われていたから、上出来…かな?

写真は、国立劇場の美しい照明。周囲はもっと明るかったんだけど、スマフォで撮ったら真っ暗になっちゃった ^^;