まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992014-11-10

8時起床。ベックスのモーニングプレートで腹ごしらえを済ませ、人形町明治座へ。「市川猿之助奮闘連続公演」の後半戦。

最初は右近が主役の「高時」。先月の演舞場の「俊寛」もそうだけど、もともと陽の人なのに、その魅力が生かせない演目ばかり選んでいるようで、もったいないと思った。

続く「夏姿女團七」は、「夏祭浪花鑑」の舞台を大阪から江戸に移し、お梶を主役に据えて、義平次も姑に変わる書換狂言。門之助の磯之丞と尾上右近琴浦カップルは美しく、また琴浦が実は大名家のお姫様で、その乳母として琴浦を迎えに来るのが実はお梶の姑おとらで、お姫様云々は大ウソという趣向も面白い。猿之助のお梶と竹三郎の姑の丁々発止のやりとりは目が離せず、昭和7年生まれの竹三郎さんの若々しいこと。ただやっぱり、タイトル通りの夏芝居だからねぇ。殺し場で雨を本水で降らせ、井戸の水をかぶってビショビショになり、花道でもわざと袖を降って水を撒き散らす、そのサービス精神はさすが猿之助と思う反面、見ていて寒いのよー。興醒めという意味ではまったくなくて、水が冷たそうなんだもの。夏芝居はやっぱり夏にやってほしい。

終演が2時10分と早かったので、予定していたとおり、人形町から都営線京急乗り入れで一直線に横浜へ。約40分で到着。めざすはそごう美術館の「トーベ・ヤンソン展」。ムーミンショップでもらった招待券で入場。最近の音声ガイドはとても優れていると OTTAVA Domenica で薦めていたので、初めて借りてみた。

平日の午後なら空いていると思ったのに、銀座の「ムーミン展」ほどではないものの、作品を順番に見ていく列に時々渋滞が起こる程度の混みよう。音声ガイドは、作品数がかなり多いわりにガイドのある作品は約30と少なめ。また順路の指示通りに進むと作品の番号が飛び飛びで、31番で「ご利用ありがとうございました」とエンディングが流れた後に30番の作品があって、明らかにミスだと思った。他にも、ビデオ上映のコーナーでは、音声が小さめなのに近くでスタッフが話していて聞き取りにくかったり、出口にはパネルを前にスタッフが写真を撮影してくれるコーナーがあり、そこがにぎやかすぎて出口近くでは音声ガイドの声もかき消されてしまったり、と運営面ではちょっと不満。展示の内容がとても充実していただけに残念だった。

盛りだくさんのグッズを前に、厳選して厳選して最小限に絞り、私にしては上出来、と思いつつ帰ろうとしたら、出口のすぐ前のショップにも独自のムーミンコラボグッズがあって、「甘くなり過ぎない大人のムーミン」という心憎いコンセプトどおりのひざ掛けが気に入ってしまい、あきらめきれなかった。ああ、私ってやっぱり意思が弱い ^^;

小腹が空いて、3階の「シーガルカフェ」で、一番北欧っぽいサーモンとクリームチーズのベーグルを食べ、帰りは京浜東北線と千代田線を乗り継ぎ、駅に着いたのが7時ちょっと前。スマフォで OTTAVA Salone を聴きながら、買物も済ませて帰宅。いっぱい歩いて、疲れたぁ〜。