朝イチで図書館へ。宮部さんの「悲嘆の門」下巻を返し、「この世の春」上下巻を借りてきた。「悲嘆の門」と同じペースで読めるかどうか分からないけど、どうにか間に合う … はず。
20日からずっと続いてきたイベントも、連チャンはひとまず今日で最後。まずは半蔵門の国立劇場へ。
お正月の国立劇場は菊五郎さんがメインの復活通し狂言が毎年恒例になっていて、今年は「世界花小栗判官」。菊之助の判官に尾上右近の照手姫、菊五郎は盗賊の風間八郎を演じ、そのほか時蔵、梅枝、萬太郎、松緑、楽膳、彦三郎、坂東亀蔵、片岡亀蔵、團蔵、萬次郎らの出演。橘太郎さんがパンダのシャンシャンのメイクで登場する場面もあり、楽しかった。
歌舞伎座の「箱根霊験誓仇討」でも箱根大権現の霊験により、足腰が立たなかった勝五郎が瞬時に本復しちゃうんだけど、この作品でも熊野権現の力で判官の病気がケロリと治ってしまう。そんなに都合よくいくはずが…なんてことは言わないのがお約束。
雪の影響は少なくて済んだものの、40年ぶりの大寒波のせいか、着物姿の人が少ないなぁ、と思いながら客席を見渡してみると、そこそこうまっているのは1階席だけで、2階席以上がガラガラなのに驚いた。1月は都内だけでも4つの劇場で歌舞伎が上演されているから、他の劇場に流れてしまったのかしらん。面白いのになぁ。
16時ちょっとすぎの終演後、甘味処「おかめ」に寄り、甘味ではなく「玉子ぞうに」を注文。このあともうひとつイベントがあるから、おはぎのテイクアウトは断念。半蔵門駅前のサンマルクカフェで、時間調整をかねて「この世の春」上巻を読む。今度はガラリと変わって時代物。「悲嘆の門」より読むのに時間がかかりそう…。
紀尾井町ホールまでは歩いて行けちゃうのね。グーグルマップで調べておいた道順どおりで迷うことなく、6〜7分で到着。こんなに近かったとは。知らなんだ。
OTTAVA Night と題するイベントに、3回めにして初参加。プレゼンターでもあるピニアストの本田聖嗣さんのプロデュースで、塙美里さんののサクソフォンと羽室メイさんのピアノによる演奏のほか、「落語パフォーマー」を名乗るフランス人のシリル・コピーニさんが「尻流複写ニ」というユニークな高座名で、フランス風の「じゅげむ」を披露。これがとっても楽しかった。同じ「じゅげむ」をさらにアレンジし、あの長い長い名前にアラン・ドロン、カトリーヌ・ドヌーヴ、シャルル・ド・ゴール、ラヴィアンローズなどの語句を当てはめ、それらがひとつずつ増えていく都度、本田さんがそのそれぞれにちなんだ曲をピアノで演奏。これも面白かったなぁ。大いに笑わせてもらった。
22時すぎに帰宅。今日は母の32回目の祥月命日だというのに、めいっぱい遊んでしまった。明日は外出の予定がないから、しっかり仕事をせねば!