まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992012-08-22

午前中に請求書の作成。ついついためてしまうものだから、全部で8通。封筒6つ。駅へ向かう途中で忘れずに投函して、北千住のスタバで、クロックマダムで軽く腹ごしらをしてから、東銀座に向かう。

先週の三谷文楽「其礼成心中」とイッセーさん&桃井かおりさんの二人芝居に続いて、今月の「観る」第三弾は演舞場。長いこと三部制だった八月納涼歌舞伎が今年は通常通りの二部制で、まずは夜の部から。

海老蔵が十通りの役を40回以上もの早替わりで勤める「伊達の十役」という芝居で、まさに海老蔵ワールド。「慙紅葉汗顔見勢(はじもみじあせのかおみせ)」という洒落のめした名題は「恥も外聞もかなぐり捨てて、紅葉のように顔を真赤にして大汗をかきながらお見せします」の意。でも海老蔵は汗を見せない。文字通りの大奮闘をしながらも、クールというか、スマートというか。十の役の中でも一番の本役はやはり悪の親玉の弾正で、その凄み、ほとばしる気迫、かいま見える狂気は圧巻。道哲のふてぶてしさもよかったなぁ。累(かさね)は、わざとなのかどうか、何度か出てくる「かしこまりましたぁ〜」の語尾を間延びさせるものだから、なんだか天然の不思議ちゃんみたいで、その都度笑いが起きていたけど、まぁ、このぐらいはいいでしょ。

芝居が始まる前に、海老蔵が裃姿で出て、名題の意味やあらすじの説明をするのだけれど、その表情が以前に比べて柔らかくなり、口調もなめらかで、なんというか、余裕を感じた。やっぱり家庭を持って父親になると違うのかしらねぇ。裃が伝統の柿色でなく、ちょうどこのブログの新しい背景のようなミントグリーンで、その爽やかな色合いがとてもよく似合っていた。

2列めの花道真横の席だったので、下から見上げる形で足の爪までしっかり見えるし、フッと息をつめたりする、その音も聴こえて、なんだかドキドキしちゃった。

明日は昼の部だから、早寝しないとね。