まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992014-05-23

作品展もはや5日目。今日も朝から在廊当番で、11時のオープン直後に手織教室の先輩がいらして下さり、すれ違いで先生も。

幸い昨日、一昨日とは違って気持ちよく晴れ、次々にお客様がいらして下さる中、私の在廊当番は午後3時まで。私が不在なのを承知で夕方来て下さる予定の方もいらっしゃるのに申し訳ない限りなんだけど、「早めにどうぞ」というお言葉に甘え、3時ちょっと前にギャラリーを出て、明治座へ。

今月は、歌舞伎座も16日に昼夜通しで観ざるを得ないぐらいスケジュール調整が難しくて、明治座は会期中しかチケットの取りようがなかった。歌舞伎座の改装工事中、明治座でも何度か若手の歌舞伎公演があったはずなんだけど、完全にサボってしまっていたので、明治座は実に十数年ぶり。だもんだから、「明治座の夜の部を観る」とちゃんと分かっていながら、イメージしていたのは「日比谷の出口からすぐのあの劇場」で、なぜか日生劇場にすり替わってしまっていた。アブナイアブナイ。

人形町の駅から徒歩7分。明治座の外観も内装もまるで初めて来たみたいに新鮮。今月の明治座「五月花形歌舞伎」は昼の部をパスして、夜の部の「伊達の十役」のみ。現猿翁が猿之助時代に作り上げ、最近では海老蔵が演じたこの演目を染五郎が演じる。

「伊達の十役」は通称で、正式な名題は「慙紅葉汗顔見勢(はじもみじあせのかおみせ)」といい、もみじのように顔が真っ赤になるほど大汗をかきながら奮闘いたします、という意味なんだけど、染五郎は、出ずっぱりで40数回もの早替りをこなしながら、ほとんど汗を感じさせない。同じ芝居、同じ十通りの役なのに、海老蔵染五郎とではまったく違う世界が広がり、そこがなんとも面白い。

女形から大悪人、忠義の武士、捌き役、小悪党の坊主など、様々な十役のうち、染五郎の本来のニンは善人側のスッキリとしたイイ男なんだろうけれど、私はちょっと悪人の役のほうが好き。染五郎って優等生的なイメージが強いから、舞台の上では崩しちゃってほしいのねん。

作品展の間は仕事を一切しないつもりでいたのに、どうしても、という緊急の案件が来てしまい、しかもスマフォではファイルが開けず、帰宅後に急いで確認したら、とっても細かい書類でガックリ。仕方ない。すでに日付が変わってから和訳をスタートし、約2時間。でもこれ以上は明日に響いてしまいそうなので中断。しんどいわー。でもがんばるわー。