まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992016-08-16

朝から歌舞伎座へ。なにやら台風が近づいてきているそうで、大荒れの予報なので折りたたみの傘を持参。

八月納涼歌舞伎は三部制。第一部は久しぶりの「嫗山姥(こもちやまんば)」で始まる。離れ離れだった夫婦が再会したものの、夫は自害。その生き血を飲んで妻は身ごもり、超人的な力を得て大立ち廻り。このとき身ごもった子供が実は坂田公時、つまり金太郎。よくまぁ、こんな荒唐無稽な物語を考えつくものだなぁ。夫の源七を橋之助、妻の八重桐を扇雀扇雀を観るのはずいぶん久しぶりな気がした。

「権三と助十」は、菊五郎の権三に三津五郎の助十で観た十年前の舞台の印象が強く、いかにも江戸の世話物らしくて大好きだった。今回は獅童の権三に染五郎の助十とだいぶ若返ったせいか、江戸の風情というよりは、テンションが高くて賑やかで、若さがはじけまくっている感じ。権三の女房に七之助。助十の弟に巳之助。十年前の舞台では左團次さんが演じた大家を弥十郎

今月、一番チケットが取りにくかったのが第二部。猿之助染五郎弥次喜多を演じる「東海道中膝栗毛」が人気だったらしい。でもよく知られている膝栗毛とはずいぶん違い、クジラに乗って流れ着いた先はラスベガス。なんかもう、そこまでやっちゃうか〜、という感じもしたのだけれど、あの手この手で楽しませようとしていることは伝わってくる。そしてなにより、猿之助染五郎がいいコンビ。猿之助は、先月は海老蔵ともがっぷり四つで楽しませてくれた。スーパー歌舞伎を先代から引き継いでまとめ上げてきた人だから、アンサンブルを作り上げることに長けているのかな。得難い人だわぁ。

次は「紅翫(べにかん)」こと「艶紅曙接拙(いろもみじつぎきのふつつか)」(すごい当て字)。何人かが次々に踊りを披露していくもので、芝翫襲名を控えた橋之助とその三人の息子が顔を揃える。華やかだけど、ちょっと物足りない。

橋之助は、第三部の最初の「土蜘」でも主役を務める。その古風な顔立ちに茶色い隈がよく映える。七之助の頼光、扇雀の胡蝶、獅童の保昌。橋之助が僧の姿から土蜘の精へと変わるまでの間をつなぐ番卒に猿之助勘九郎、巳之助が出て、小さな石神様には勘九郎の次男の哲之くん。台詞は半分ぐらいしか伝わらなかったけど、かわいらしさは満点。

今月、私が一番、楽しみにしていたのが最後の「廓噺山名屋浦里」。鶴瓶さんの落語を舞台化したもので、廓に勤める友蔵を鶴瓶さんの息子の駿河太郎が演じる。とても自然になじんでいた。生真面目な武士の勘九郎と、吉原一の太夫七之助。楽しかったぁ。

私が歌舞伎座にいる間に大雨が降ったらしいのだけれど、帰りは幸い、ごくごく小雨。帰宅後、卓球女子団体の3位決定戦に大興奮。愛ちゃんの涙にもらい泣き (^^ゞ

朝から歌舞伎座へ。なにやら台風が近づいてきているそうで、大荒れの予報なので折りたたみの傘を持参。

八月納涼歌舞伎は三部制。第一部は久しぶりの「嫗山姥(こもちやまんば)」で始まる。離れ離れだった夫婦が再会したものの、夫は自害。その生き血を飲んで妻は身ごもり、超人的な力を得て大立ち廻り。このとき身ごもった子供が実は坂田公時、つまり金太郎。よくまぁ、こんな荒唐無稽な物語を考えつくものだなぁ。夫の源七を橋之助、妻の八重桐を扇雀扇雀を観るのはずいぶん久しぶりな気がした。

「権三と助十」は、菊五郎の権三に三津五郎の助十で観た十年前の舞台の印象が強く、いかにも江戸の世話物らしくて大好きだった。今回は獅童の権三に染五郎の助十とだいぶ若返ったせいか、江戸の風情というよりは、テンションが高くて賑やかで、若さがはじけまくっている感じ。権三の女房に七之助。助十の弟に巳之助。十年前の舞台では左團次さんが演じた大家を弥十郎

今月、一番チケットが取りにくかったのが第二部。猿之助染五郎弥次喜多を演じる「東海道中膝栗毛」が人気だったらしい。でもよく知られている膝栗毛とはずいぶん違い、クジラに乗って流れ着いた先はラスベガス。なんかもう、そこまでやっちゃうか〜、という感じもしたのだけれど、あの手この手で楽しませようとしていることは伝わってくる。そしてなにより、猿之助染五郎がいいコンビ。猿之助は、先月は海老蔵ともがっぷり四つで楽しませてくれた。スーパー歌舞伎を先代から引き継いでまとめ上げてきた人だから、アンサンブルを作り上げることに長けているのかな。得難い人だわぁ。

次は「紅翫(べにかん)」こと「艶紅曙接拙(いろもみじつぎきのふつつか)」(すごい当て字)。何人かが次々に踊りを披露していくもので、芝翫襲名を控えた橋之助とその三人の息子が顔を揃える。華やかだけど、ちょっと物足りない。

橋之助は、第三部の最初の「土蜘」でも主役を務める。その古風な顔立ちに茶色い隈がよく映える。七之助の頼光、扇雀の胡蝶、獅童の保昌。橋之助が僧の姿から土蜘の精へと変わるまでの間をつなぐ番卒に猿之助勘九郎、巳之助が出て、小さな石神様には勘九郎の次男の哲之くん。台詞は半分ぐらいしか伝わらなかったけど、かわいらしさは満点。

今月、私が一番、楽しみにしていたのが最後の「廓噺山名屋浦里」。鶴瓶さんの落語を舞台化したもので、廓に勤める友蔵を鶴瓶さんの息子の駿河太郎が演じる。とても自然になじんでいた。生真面目な武士の勘九郎と、吉原一の太夫七之助。楽しかったぁ。

私が歌舞伎座にいる間に大雨が降ったらしいのだけれど、帰りは幸い、ごくごく小雨。帰宅後、卓球女子団体の3位決定戦に大興奮。愛ちゃんの涙にもらい泣き (^^ゞ