まだまだ暑くて寝苦しいけど、なんとか5時間ぐらい寝て、八月納涼歌舞伎の昼の部は「桜姫東文章」。夜の部も昼の部もそれぞれひとつの芝居というのは、観る側の好き嫌いを考えると意欲的な企画と言えるかもしれない。
この芝居は、「仁玉コンビ」と呼ばれた仁左衛門と玉三郎の顔合わせが私の中では決定版で、これを超えるコンビはきっともう出てこないんじゃないかと思う。海老蔵の権助はステキだったけれども、福助の桜姫とのバランスはどうかなぁ。発端の場では福助が稚児の白菊を演じる。実年齢と違いすぎるから仕方がないとはいえ、心中相手の清玄を演じるのが若い愛之助だから、海老蔵との組み合わせ以上にアンバランスだった。純真なお姫様と、女郎の経験もしてはすっぱな口をきく「風鈴お姫」との落差はよかったんだけどなぁ。
萬次郎さんの長浦がよかったなぁ。残月は市蔵さんで、とってもいい味を出していたけど、夜の部でも外記で老け役だったから、ちょっと気の毒。
夜の部に続いて、3列めの花道真下から2つめの席。夜の部の御殿の場では花道にござが敷かれて、伊草のいい香りがした。新しいござじゃないとあんなに香りがしないだろうから、公演のたびに新しくするのかしら。福助ぐらいの年齢になると、ちょっと遠くの席のほうがいいみたい。地デジで女優さんの肌とかが見えすぎてしまうのと同じ理屈ね ^^;
まだまだ「観る」が続くので、終演後はどこにも寄らずにまっすぐ帰宅し、いつもどおりにコンブリオを聴きながら片づけ物をしたりして、今日も早めにベッドへ。仕事が忙しい時より健康的かも ^^