まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992012-07-27

外出2日目。東銀座へ向かう。築地を過ぎて、次が東銀座、のはずが、ハッと気がついたら東銀座でドアが閉まるところ。えええ。ずっと起きてたつもりだったのに、ほんの一瞬、睡魔にやられて意識を失ったらしい。ガックリ。次の銀座ですぐに逆方向の電車が来てくれてよかった。

新橋演舞場にて七月大歌舞伎の夜の部。2列めだけどほぼ真ん中なので、話題の祝幕も先月より正面から撮れた。先月に続き、猿翁、猿之助、中車の襲名披露と團子の初舞台。最初の「将軍、江戸を去る」で徳川慶喜を演じるのがお久しぶりの團十郎。このところ若手歌舞伎が続いていたので嬉しい。寂寥感のあるいい慶喜だった。幕開きに、澤瀉屋一門が勤める彰義隊の面々と対峙する山岡鉄太郎を中車。そう来たか。これまでの蓄積を十分に活かせる新歌舞伎。いずれ古典とも向き合わなければいけない時期が来るだろうけれど、まだ2か月目だものねぇ。仲裁に入る伊勢守には海老蔵。地味ながら味わい深い一幕。

口上は、ずらりと並んだ先月と異なり、成田屋父子と新猿之助、中車、團子の5人だけでスッキリと。亀治郎時代の新猿之助が同座していた成田屋の海外公演でのエピソードに客席がわく。海老蔵が「出口のない海」で香川照之と共演した際、すでに歌舞伎への思いを語っていたとのこと。そんなに前からだったのか。あの海老蔵が口上であんなに朗らかにいっぱい喋ったのは初めてじゃないかしらん。

続く「黒塚」は、新猿之助(四代目)の披露狂言で、なによりも三代目に激似なのでビックリ。筋書きの写真なんか、キャプションがなかったら見分けがつかないぐらい。もちろん老けのメイクを真似ているからなんだろうけども、それにしたってここまで似るとは。私の歌舞伎初体験が三代目の舞台で、当時の三代目よりも四代目はひと回りぐらい若い。それでもちゃんと婆になっていて、後半、鬼になってからの敏捷さに若さが生きる。古典もできるし女形もできちゃうし。どんどん芸域を広げているねぇ。阿闍梨團十郎が付き合うのも襲名のごちそう。

ラストは「楼門五三桐」。海老蔵の五右衛門は大盗賊らしいふてぶてしさと貫禄十分。猿翁が久吉として登場する前に、弥十郎を先頭に花道に並んだ家来たちが「8年ぶりのご出座」と復帰祝いを盛り上げる。久吉が登場するだけで客席のあちこちに涙を拭く人。初日のカーテンコールで、海老蔵が猿翁と握手した後、猿翁を支えていた黒子姿の中車が顔を見せる様子をテレビで観た。そしたら今日のカーテンコールもまさにそのまま。毎日同じだったのかしらん。まぁ、おめでたいことだから (^_^;)

夕べに続いて、もうアイスノンがないと眠れない〜。