まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992017-01-12

9時の開館直後に図書館へ。宮部みゆきの「誰か Somebody」を返却し、予約しておいた同じ「杉村三郎シリーズ」の「名もなき毒」を受け取る。その足でそのまま駅へ。北千住駅構内のスタバで、寒いから少しでも温かいものを、とキッシュで軽めの朝食を済ませてから、東銀座の新橋演舞場へ。

市川右近改め三代目市川右團次の襲名と、その息子が二代目市川右近として初舞台を踏む披露の興行で、昼の部は「雙生(ふたご)隅田川」の通し上演。まだ6歳の右近ちゃんが梅若丸と松若丸の二役を演じ、台詞がいっぱいある上に早替りも、そして宙乗りまである盛りだくさんの初舞台。かわいらしく、台詞も明瞭で、動作のひとつひとつが丁寧で、とても初舞台とは思えない。またまた名子役の誕生だわー!

襲名に伴い屋号は澤瀉屋から高島屋に変わるものの、猿之助をはじめとする澤瀉屋の面々が脇を固め、海老蔵もちょっとだけ出ている。その海老蔵は夜の部で「義賢最期」の義賢を演じ、2枚の戸板を立て、その上に渡した戸板の上に義賢が立ち、掛け声とともに支えの手が離れ、戸板が義賢を乗せたまま倒れる「戸板倒し」と、舞台中央の階段の真上で義賢が正面を向き、両手を上げた状態でそのままバッタリと前に倒れる「仏倒れ」が見どころで、海老蔵がブログで、高いところから落ちるのは痛いと書いていたのはこれね、と納得。

口上は、中央の梅玉だけは普通の髷で、その左右に4人ずつ並ぶ全員が市川家由来のまさかり髷なのが壮観。右近ちゃんはご挨拶も上手に立派にできて、客席のおばちゃまたちはもうメロメロ。

右團次と梅玉の「錣引(しころびき)」に続き、最後は猿之助の「黒塚」。月明かりの中、芒原で無心に踊る場面に心惹かれる。阿闍梨を右團次、従者を猿弥。見るたびに体重を増しているような気がするんだけど、太っていても動きが敏捷なのよねぇ。

右團次は、昼の部で二役を演じ、そのうち一役はのちに天狗に変身するので実質的には三役。夜の部でも休めるのは「義賢最期」だけという大奮闘。千秋楽まで頑張ってー!

終演は9時15分といつもよりやや遅く、10時半過ぎに帰宅して、ひと息ついてから「ダウントン・アビー」の続き。シーズン6の4話から最後の8話までと、最後の最後のスペシャルまで、すべて見終わってしまった。面白かった〜!!

そんなわけで、「観る」に徹した1日。大満足 (^^)