昨日に続いて演舞場。夜の部と同じ2列目の18番という席で、昼の部の最初は「西郷と豚姫」で、あだ名のとおり太った仲居のお玉を翫雀が、そのお玉が想いを寄せる西郷隆盛を獅童が演じ、温かくユーモラスな顔合わせになった。獅童って普段とんがってるように見せたがってるけど、純朴で可愛らしさのある役が似合ったりするんだよねぇ。芸妓岸野を演じる松也クンの酔いっぷりが色っぽいこと!
次の「紅葉狩」では、獅童がゲジゲジ眉の西郷どんから端正な若侍の維盛に転じ、姫から鬼に変わるのは福助。山神は愛之助。まぁ、良く出る演目だし、可もなく不可もなく。
今月の中では一番期待していたのが「女殺油地獄」。愛之助の与兵衛は、善悪の見境がつかなくなって暴走する狂気がギラギラしていてよかった。最後の殺し場では油に見立てた水が飛び散るおそれがあるから、と前2列にビニールが配られ、意識して飛ばしてるでしょ、って感じだった ^^
終演後のロビーで、思いがけなくコンブリオのリスナーさんとバッタリ。しばし談笑してお別れした後、時間調整のためにスタバでひと息ついていたら、窓の外を歩いて行くのは松也クン。ついさっきまで与兵衛と深い仲の芸者小菊を艶っぽく演じていたのに、グレーのスーツでビシッと決めて、背中にはエスニックな柄のリュック。昼の部からの帰りの人と夜の部に向かう人とでにぎわっているのに、意外と誰も気がつかないのねぇ。
時間をみはからって日比谷線と千代田線を乗り継いで明治神宮前から NHKホールへ。陽水のライブ♪ 2階の端っこだったんだけど、まぁ陽水はビジュアルより声だから。なんたって小学校の卒業文集に「好きな歌手 井上陽水」って書いてたぐらいの長年のファンで、客席もオジオバ率がめっぽう高く、20代なんてほとんどいないんじゃないかなぁ。一番前から5列ぐらいまでは早くから盛り上がっていたけれど、2階席だし年齢層高いから、最後まで座って静かに聴くパターンだろうとあきらめていたら、意外にもアンコールでは総立ち。私ももちろん立って、ノリノリで手拍子。いやぁ、陽水やっぱりサイコー! と大満足で帰途につき、ジンジンしていた手がようやく落ち着いてきたのに、なんだか左手だけ痛いなぁ、と思ったら、なんと、青紫に腫れ上がってる! 内出血? 手拍子ぐらいで? 血管がもろくなっているのかしら。年のせい? 頭の血管は大丈夫かしら、と不安になってネットで調べてみたら、手拍子で内出血って結構あるみたいで、同じような書き込みがたくさんあったけど、特に医療関係者からの注意みたいのは見当たらないから、大丈夫かな。
面白がって手のひらの写真も撮ってみたけど、お見苦しいことこの上ないので自粛します (^_^;)