まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992012-05-24

少しでも睡眠を、と無理やり二度寝して、11時すぎに起きて軽く腹ごしらえ。そのあと家を出るギリギリの時間まで仕事を進める。慌ただしいけど、仕方がない。

15時ちょいすぎの電車で東銀座へ。五月の演舞場は「花形歌舞伎」。要するに若手ばかりの舞台で、四月も花形だったから、このところしばらく熟練した舞台を観ていないのが寂しい。

夜の部は三島由紀夫が脚本を手がけた「三島歌舞伎」と呼ばれる一連の作品群のひとつで、「椿説弓張月」という通し狂言。十年前に歌舞伎座猿之助が出した時に観ているのだけれど、やっぱり小説としての面白さと舞台とは違うんだよなぁ、と思ったことを覚えている。単に小説を原作としているなら大幅に改定もできるだろうけれど、脚本として完成しているものだから限界があるのだろう。猿之助が相当工夫をしても、大きな船とか、巨大な魚とか、道具や設定だけが大掛かりで、肝心の人物が置いてきぼりというか、印象に残らないのだ。だから猿之助の舞台も、十年経った今では、なにやらスケールだけ大きい話だったよね、というぐらいの記憶しかない。それが今月は若手ばかりなのだから猿之助の舞台を超えるはずはなく、特に前半は、台詞の応酬ばかりで動きがないから退屈してしまう。「英雄」であるはずの主人公の為朝も、どこがどう英雄なのかが浮かび上がってこない。三幕目ぐらいからようやく人物が動き始めるものの、な〜んか中途半端な印象だった。

阿公(くまぎみ)という役は不気味な老女のイメージだったんだけど、今回は翫雀さんだったから、やけに明るいおばあちゃん、という感じだったなぁ。為朝は染五郎で、猿之助より前に国立劇場幸四郎が演じているから、父から受け継いだ形。今後は高麗屋の演目になるのかしらん。

とあれこれ考えながら、意外にも睡魔にとらわれることなくしっかり観ていた割には気持ちが盛り上がらず、不完全燃焼のまま帰宅。

日付が変わるまでマジメに仕事して、明日は昼の部だから、いつもより早めにベッドへ。