まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

一気読み

今月はもうホットヨガの目標回数をクリアできないことが確定しているのだけれど、まぁ少しでも、と午前中の「ネイチャーフィールヨガ」に予約を入れた。エリマキトカゲのポーズとか象のポーズとか、腕立て伏せのようなプランクというポーズを橋に見立て、上を猿たちが渡るとか、下をワニが通るとか、目の前はガンジス川だとか言われてもイメージしている余裕がない。そういう苦手意識はあるものの、回数を重ねているうちようやく慣れてきて、無理にイメージしようとせずに、ひとつひとつのポーズに集中するよう心がける。プログラムの趣旨に反しているような気がしないでもないけれども、身体のあちこちをストレッチできればそれでいいの。

午後にコメダ珈琲で読書。八咫烏シリーズの第9作「楽園の烏」では、現代の人間が八咫烏たちの住む世界に連れて行かれる。物語の始めには昔の物語であるかのようだったのに、実は現代社会と結界で隔てられているだけという設定は、山下和美さんの「ランド」と共通。

キリのいいところまで「楽園の烏」を読み進めたあとアリオに移動し、感謝祭セール中のユニクロに続き、ロフトでは10%オフのクーポンを、無印では700ポイントを使用し、最後にカルディでも買い物をしてから、業務スーパーにも寄って帰宅したのは20時ちょっと前。

「ランド」は全11巻を持っているのに、実は途中までしか読んでいなかった。新刊が出る都度、買っていたのに、なかなか読む時間が取れずにいるうちに積ん読の巻数が増えてしまい、余計に読めなくなってしまい、それきりになっていた。そこで、1巻から再読を始め、一気に最終巻まで。普段、自宅では「読む」ことに集中しにくいんだけど、漫画となると話は別で、人目のあるところで読むことへの抵抗があるし、これだけの巻数を持っていくのは大変だしね。

いやぁ、すごかった。何がすごいって、単に時間軸の問題だけでなく、日本列島のほとんどが沈没してもはや国としての存在はなくなり、生き残りの双子が設立した企業が統治している社会と、彼らが生み出した「閉じた社会」。隔絶されたそれら2つの社会が別の双子の出現により変化を余儀なくされ、やがて崩壊に向かっていく。スケールの大きさと緻密な構成に加え、キャラクターがどれも魅力的。「不思議な少年」に続く名作と言っていいんじゃないかしらん。これほどの作品を全巻持っていながら、これまで読まずにいた自分を叱りたい。八咫烏シリーズとの共通点に気付かなかったら、まだ放置していたかも。読むきっかけに恵まれたことに感謝。