まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

十二月大歌舞伎

普段、歌舞伎座は昼夜通しで観ることが多いのだけれど、3部制の今月は迷った末に第1部をパス。ゆっくり起きて、なにげなくテレビを付け、ふと気になってチューナーを起動してみたら、あれ? エラーが出ない? TVer も視聴できる。治った? 明後日にチューナーの交換にくることになっているので、カスタマーセンターに電話で事情を説明し、キャンセルしてもらった。こんなふうに時間経過だけでエラーが解消するのはよくあることなのかときいたら「ええ、まぁ…」と煮えきらない回答。また同じエラーが出ないといいなぁ。

2週間以上ぶりのサイゼリヤでランチのあと、図書館で借りた「狐花」の続きを読む。第2部からだと、こんなにのんびりできるのねぇ。

15時の開演に間に合うように歌舞伎座へ。作品展にいらしてくださった左團次さんの番頭さんにお礼のご挨拶がしたかったのだけれど、残念ながらお会いできなかった。

「盲長屋加賀鳶」は、威勢の良い鳶の勢揃いに続き、鳶の親分格として粋な姿を見せていた松緑が後半では按摩道玄として人殺しにゆすりたかりとやりたい放題。かつては富十郎が当たり役にしていて、道玄の陰惨なやりようがどうにも好きになれないのだけれど、松緑の道玄は愛嬌があり、それほど陰惨には感じなかった。

それぞれの父親たちの代に続いて三之助と呼ばれた新之助菊之助辰之助のうち新之助團十郎に、辰之助松緑になって今日に至るわけなんだけど、團十郎は古典で先輩たちと組むことはなく、菊之助も数々の新作を手掛ける中で、古典を中心とする王道の路線を支えているのは松緑だと言えるかもしれない。

続いて、七之助の「鷺娘」。玉三郎の代表的な舞踊作品のひとつで、玉三郎自身がもう全編を踊ることはないと明言しているから、七之助が引き継いだと言っていいのだろう。美しい踊り。でも玉三郎の踊りから迸るような情念を感じるまでには至らなかったかな。そこはもう経験なんだろうなぁ。

第三部までの開場までは2階のロビーで過ごし、「狐花」を読み進める。

舞鶴雪月花」と題する舞踊は、春の「さくら」、秋の「松虫」、冬の「雪達磨」と三段に分かれ、勘九郎は「さくら」で久しぶりに娘の姿で踊り、「松虫」では長三郎と一緒に踊り、最後はユーモラスな「雪達磨」に変身。楽しい一幕。

そのあとの休憩の間に「狐花」を読み終えた。

天守物語」は、玉三郎の富姫、七之助の亀姫、團子の図書之助に、門之助の舌長姥、そして左團次さんもかつて演じた朱の盤坊を男女蔵さん! 何度観てもうっとりしてしまう幻想的な舞台で、富姫と亀姫のやり取りは微笑ましく、團子の図書之助は真摯で凛々しい。舌長姥の長い舌が駄菓子屋で売っているような「吹き戻し」と呼ばれる紙風船で、本来は生首を舐めるおどろおどろしさを表す場面で笑いが起こってしまうのがもったいない気がした。

天守物語」の舞台写真を1枚だけと、勧進帳もどきのメモ帳を購入。終演が21時10分すぎと遅く、22時半すぎの帰宅後、復活した TVer で「ライオンの隠れ家」の最終回を見る。みんなの笑顔に、ほっこり。