まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992011-12-14

今日は赤穂浪士の討ち入りの日。国立劇場では 「元禄忠臣蔵」 を上演中。でもなんとなくその気になれなくて、珍しくチケットを取っていない。代わりに向かった先は日生劇場。こちらもとうに発売になっていたのをだいぶ遅くにようやく気がついて、慌てて取ったチケットなので、前から9列目。

少しでもいい席を、と苦心した結果、夜の部のほうが先になった。でも考えてみたら、私のように生活時間帯が不規則で、寝不足なまま劇場に向かうことが多い人間には、夜の部が先のほうが睡眠を確保しやすいんじゃないかと、二十数年ずっと歌舞伎を観続けてきて、今日初めて思い至った。今度からそうしようっと。

今月の日生劇場は、七世松本幸四郎襲名百年記念興行で、染五郎松緑海老蔵と曾孫3人の顔合わせ。曽祖父にゆかりの演目をそれぞれに披露する。最初の「錣引(しころびき)」では、メインの景清を染五郎、敵役の三保谷四郎を松緑が勤める。お家の重宝の名鏡を盗もうとする役の名前が次段太(じだんだ)って、遊んでつけてるよね、絶対。

口上は、七世幸四郎の写真をバックに3人だけでスッキリと。真ん中で仕切るのは、いずれ十世として幸四郎を継ぐことになる染五郎。3人の中では一番年上でもあるし、語り口も柔らかく、ユーモアたっぷり。いい一幕だった。

最後の 「勧進帳」 で3人が揃う。海老蔵の弁慶、松緑の富樫に染五郎義経。そういえばもう何年も前に、それぞれのお爺さん、つまり十一代目の団十郎、二世松緑白鸚の3兄弟の弁慶を見比べるイベントがあったなぁ。懐かしい。やはり血筋なのよねぇ。

4時開演で7時すぎに終演。いつもの興行よりだいぶ短い。でも値段はおんなじなのね。いや、不満というわけじゃないけども。決してそうじゃないけども (^_^;)

外へ出ると、帝国ホテルのクリスマスイルミネーション。いまいちキレイに撮れなかったわぁ。