まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992015-11-24

今日・明日は「観る」イベントなので睡眠を優先し、ゆっくり起きると、和訳の依頼が入っていた。幸いそれほど大急ぎではないので、今月はまだ私用でバタバタしているけれど、なんとか間に合いそう。

早めに家を出て、スタバのホットサラダラップで軽く腹ごしらえをしてから、東銀座の歌舞伎座へ。十一代目市川團十郎の五十年祭と銘打った顔見世興行で、夜の部最初の「江戸花成田面影(えどのはななりたのおもかげ)」で、海老蔵の息子が父に手を引かれ、藤十郎仁左衛門菊五郎らに迎えられ、初お目見え。緊張しているのか終始、眉が八の字だったけれど、きちんと座り、「堀越勸玄にごじゃりましゅる」と可愛らしくご挨拶。この小さな成田屋がどんな役者に育っていくのか、楽しみだわー。

真山青果の「元禄忠臣蔵」から、普段あまり上演されない「仙石屋敷」。討ち入りの終了直後から、四十七士が目付役の審問を経て四家にお預けになるまでを描く。内蔵助は仁左衛門で、初々しい主税を演じたのは孫の千之助。いつの間にこんなに大きくなっちゃって! とすっかりオバサン目線。

続く「勧進帳」は、なんだか異様だった。幸四郎の弁慶だから見慣れているはずなのに、何かがいつもと違う。その証拠に、勧進帳の読み上げが終わっても、双方が対峙して緊張感がピークに達する場面でも、延年の舞が終わった場面でさえも、拍手がほとんどわかない。染五郎の富樫や松緑義経はまだそれほど手慣れてはいない役だとしても、そのせいとは思えない。やっぱり肝心要の弁慶がこれまでとはどこかが違っていたのだ。特に体調不良のようには見えなかったけれど…。

海老蔵の「河内山」は、終始しれっとしているのがなんとも人を喰ったようで面白かった。澄ました顔で門主になりすましたまま帰ろうとして、正体を暴かれ、一瞬で素に戻る、その時にあの鋭い目が生きる。「目千両」という言葉がまさにピッタリ。梅丸くんの波路は幼すぎて、主君が執着するようには思えなかったけれども、松江守にはピッタリはまる梅玉さん、そしてご家老様は左團次さん♪

帰宅後、和訳をスタートすべきところなんだけれども、明日は昼の部だから…早く寝ないと (^^ゞ