まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992014-11-17

昨日に続いて東銀座へ。今度は東劇でなく歌舞伎座で、松本白鸚三十三回忌追善を兼ねた吉例顔見世大歌舞伎。深夜のテニスを観てしまったのは、夜の部だから ^^;

木挽町広場のタリーズは、お店の前に並んでいるベンチの座布団が定式幕の配色なのねぇ。初めて気がついて写真を撮ってみたけど、真ん中のグリーンの部分にあるロゴが光って見えないや。

「鈴ヶ森」は菊之助権八松緑の幡随院長兵衛。チケットの優先予約に出遅れて、かろうじて最前列だけど正面ブロックではなく花道すぐ横の席だったので、白塗りの爪のひとつひとつまでハッキリ見えちゃう。菊之助の憂いを帯びた美しい横顔。うっとり。ひわ色の着物に朱色の脚絆と長襦袢。まだ前髪立ちの権八の若々しさを最大限に引き立てる素晴らしい配色。松緑の長兵衛も懐の深さがよく出ていて良かった。

勧進帳」は、染五郎の弁慶に幸四郎の富樫、吉右衛門義経に金太郎の太刀持ちという追善の配役。この幕を収録していたのに、舞台上にまだ富樫しかいない冒頭で「染高麗!」と掛け声をかけた知ったかちゃんがいた。ともに弁慶役者である父と叔父に挟まれる形で弁慶を演じるのは大変なプレッシャーだったはず。染五郎は顔が小さいし全体的に線が細い印象なので、決して弁慶に向いているとは言えないのだけれど、その線の細さを感じさせない大きさがあった。なにより低く抑えた声に力があって、問答の場面でも幸四郎のカンの声と好対照。父の弁慶をじっと見つめていた金太郎くん。こうして芸は引き継がれていくのだねぇ。

次の演目がなんだか分からないまま幕が開き、舞台装置で「鮨屋」だと分かり、てことは、いがみの権太は幸四郎かぁ…と苦手意識が先に立ち、思わず下を向いたままでいたら、花道から出てきた権太は予想外に菊五郎。わ〜い♪ 大好きだぁ、とゲンキンな私。しかも弥左衛門は左團次さん♪ 時蔵の弥助もすっかりはまり役だし、お里は梅枝くんで美しいし、ほろりとさせられながら、幸せな一幕。

終演後にはスマフォで林田さんの OTTAVA Salone を聴きながら帰路に着き、帰宅後は PC に切替え。Salone の終了後、録画を2つ。「サワコの朝」は阿川佐和子さんと糸井さん。SWITCHのインタビューは佐和子さんとふなっしー。どちらもとても面白かった。ふなっしー(の中の人?)がしっかり将来のことまで冷静に考えているのが印象的だった。ふなっしー、すごいわぁ。