まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992011-10-27

朝イチで、何日か前に連絡を受けていた書類が届く。18ページ。急ぎの案件。でも今日明日は外出の予定があることをすでに先方に伝えてあるので、内容をざっと確認したのみで、半蔵門に向かう。

開場45周年の国立劇場は正午開演。ここ数年は毎年お正月に菊五郎劇団が復活狂言を出していたのに、それが今月に前倒しで、「開幕驚奇復讐譚(かいまくきょうきあだうちものがたり)」という、いかにも楽しませてくれそうな外題のお芝居。

うっかりしていてチケットの発売日を忘れてしまって出遅れたため、席は6列目だったのだけれど、期待どおり、いやそれ以上の面白さ。さすが音羽屋。曲亭馬琴原作の長い長い物語がよく整理されていて、テンポのいい展開。一番のみどころは、舞台の上手に白狼にまたがった菊五郎(ごめんなさい。犬だと思ってた)と、下手に菊之助がそれぞれ宙乗りをして、菊五郎の仙女が菊之助の姫に空を飛ぶ術を伝授する場面で、菊之助は空中でグルングルンと前転し、さらには後転も。怖くないのかしらん。すごい。大名の奥方から、家来と出奔したかと思うとその家来を殺してしまった悪党に寝返ってその女房におさまってしまうしたたかな女の役は時蔵で、その変貌ぶりがなんとも魅力的。

最前列に時蔵ご贔屓の友人がいて、そういえば開幕前に楽屋入口に劇場スタッフや幕内の人たちがズラリと並んでいたんだけど、ときいてみると、今日は芝翫さんの告別式だから棺が通るのだろうと即答してくれた。そうかぁ。今日だったのねぇ。あらためて合掌。

帰宅後はお仕事お仕事。朝に届いた書類のほかに、さらに別のクライアントからも急ぎの案件。負けないぞ〜っ!