まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992018-05-24

ゴーサイン待ちの案件について、昨日のうちに来るはずだった連絡がなかったので問い合わせたところ、どうやら依頼元が原文を修正するつもりらしいと。あらま。その後しばらく経ってから、修正に時間がかかりそうなのでひとまずホールドとのこと。今週も来週もバタバタしているから幸いだけど、キャンセルじゃなく延期になって、作品展に重なってしまうと困るなぁ。

とりあえず急ぎの案件の心配をする必要がなくなったので、心置きなく歌舞伎座へ (^^)

今年の團菊祭は十二代目團十郎の五年祭も兼ねているので、ロビーに團十郎の写真とお花が飾られていた。混雑する中、心の中で合掌。

夜の部の幕開きは「弁天娘女男白浪」で、菊五郎の弁天小僧に左團次さんの南郷力丸。幸い最前列のど真ん中だったので、おなじみの「知らざぁ言って聞かせやしょう」の場面では菊五郎さんの真ん前。息遣いまで聞こえてドキドキしちゃった。手ぬぐいや煙管の扱い、ちょっとした視線の動きなど、所作のひとつひとつが絵になるのよねぇ。左團次さんの南郷が「菊や」と呼びかけ、弁天小僧菊之助が「兄ぃ」と答える、その二人の親密さがとてもリアルで、花道を引き上げた後、そのまま五人男のねぐらでいっぱいやっているのが目に見えるような生活感。橘太郎の番頭もほどよくコミカルで、やりすぎないのがいい。海老蔵の日本駄右衛門と松也の鳶頭の若さがかえって邪魔に思えるぐらいに、ベテランの手腕を堪能させてもらった。

最初から最後まで、ずっと下手に控えている丁稚さんをかわいらしく演じていたのが寺島まほろ君。人が出入りするたび、ちょこまかと草履を片付けるのがなんとも愛らしい。「おは〜〜〜い!」と長く引っ張る返事の台詞もよく声が出て、南郷に叱られて泣きべそをかく仕草も可愛かったぁ。かつらの左耳の上あたりが気になるらしく、おとなしく座っている間にずっと指でいじくっていて、時折りむしっているようだったので、あとで床山さんに叱られないといいんだけど。

おそらく、まほろ君の出番を早くするために「弁天」が先になり、続いて時代物の「鬼一法眼三略巻」より「菊畑」。食事休憩のあとだったせいもあり、途中でちょっと意識が飛んでしまった。時蔵の牛若丸に松緑の鬼三太、團蔵の法眼に児太郎の皆鶴姫、坂東亀蔵の淡海。

幕が閉まった途端、隣りの女性が「地味すぎる〜」と。いや、たしかに地味だけどさ、そんなに大きな声で言わなくたって。しかも時蔵さんの牛若を「じじぃすぎる」だって。ひどい。

最後は「六歌仙容彩」より「喜撰」。菊之助喜撰法師は、あの美貌に坊主頭と青い口ひげはもったいないような…。お梶を時蔵さん。所化のひとりが左團次さんの孫の男寅くん。

最近、写真はあまり買わないようにしてるんだけど、菊五郎の弁天と左團次さんの南郷と、まほろ君のを1枚ずつ買ってしまった。帰りに左團次さんの番頭さんにお会いしたのでその話をしたら、「お預かりして旦那にサインしてもらいましょうか?」と。えええ。いいんですかぁ?! と喜んでお預けしてきた♪

まっすぐ帰宅。明日は昼の部だから、早寝しちゃう (^^)