まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992016-01-27

歌舞伎座とパルコ劇場に続き、今日は国立劇場へ。国立の1月は毎年恒例、音羽屋の初春歌舞伎。今年は通し狂言「小春穏沖津白浪(こはるなぎおきつしらなみ)−子狐礼三(こぎつねれいざ)」。子狐礼三と異名を取る盗賊を菊之助、大盗賊の日本駄右衛門を菊五郎、女盗賊船玉のお才を時蔵が演じ、「白浪五人男」さながらの名乗り台詞や、義兄弟の絆を結ぶ「三人吉三」のような場面も出てくる。さすが「河竹黙阿弥生誕二百年」の出し物。

礼三が村娘に姿を変えたり、お才も修験者になったり、橘太郎の早助がアドリブを駆使して大いに客席をわかせたり、とお楽しみがたくさんある中、圧巻は大詰めの立ち回り。朱塗りの鳥居がたくさん並び、その上を縦横無尽に走り回る礼三の白い着物がよく映えて、さらには上衣を脱いで真紅の襦袢に変わり、いっそう鮮やか。狐やドクロの趣向も工夫がこらされていて、最後には舞台から客席に手拭いがまかれ、ほぼ真正面にいた亀寿さんがポイッとほとんど手渡しのように投げてくれた♪

これで今月の歌舞伎はすべて終了。演舞場は迷った末にパスして、浅草歌舞伎、歌舞伎座国立劇場の三公演を観た中で、ひとつ選ぶとしたらベストはやっぱり今日の国立劇場だなぁ。

通路に桜の花びらがたくさん積もっていたのを、ビニール袋いっぱいに集めているオジサンがいて、劇場スタッフが通りかかっても何も言わずに黙認していたのだけれど、あんなにたくさん持ち帰ってどうするのかしらん。

帰宅後、斎藤さんの Salone。「斎藤さんだよ?」というギャグが流行ってるの? お笑いは見ないからよく分からない〜。