まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992011-09-20

さあ、今日からはプライベートな予定が目白押し。スタミナ切れにならないように気合を入れて臨まねば。

家を出るギリギリの時間まで、夕べ、というか今朝早くまでかかって織り上げた「クラックル織り」細糸バージョンの仕上げ。片端261本、計522本の経糸を房結びにしていく。3本ずつだと気が遠くなりそうなので5本ずつ。

なんとか終わり、手織り教室へ。最近バスか自転車だったので、電車で行くのは久しぶり。予約票を提示して利用証を受け取る手続を済ませ、帰りに提出する利用証には必要事項を記入して、私は最後までいられないので代わりに提出してくれるよう助手の先生に託し、ひと安心。

白と紺のコントラストが強すぎるのか、なんだかうるさい印象になってしまった私の宿題。「白と紺を逆にしてもよかったかもね」と先生。む〜。たしかにそうかも。でも、さすがにもう1枚織る気力はないなぁ。

1時間弱で早退し、東銀座へ向かう。東劇でアンコール上映中のメトロポリタン・オペラHDシリーズ(ライブ・ビューイング)。私が観たい作品はそれぞれ1回ずつしか上映されないので、日付を選択する余地がなく、「エフゲニー・オネーギン」と「セヴィリアの理髪師」の2本立て。

チャイコフスキーの「エフゲニー・オネーギン」は、ディミトリ・ホヴォロストフスキーのタイトルロール、ルネ・フレミングのタチアーナ、エレナ・ザレンバのオリガ、そしてラモン・ヴァルガスのレンスキーというメインの4人がそれぞれに美しいアリアをたっぷりと聴かせ、うっとり。音楽の素晴らしさが際立つ作品で、ストーリーはちょっととんでもない。だってねぇ、エフゲニーはレンスキーと親友のはずなのに、タチアーナから熱烈なラブレターを受け取りながら拒絶しておいて、パーティーの退屈しのぎにレンスキーの恋人オリガ(タチアーナの妹)にちょっかいを出し、決闘するはめになってレンスキーを殺してしまい、その数年後、すでに結婚して公爵夫人となったタチアーナと再会するや、いきなり「愛している」と迫って当然のように拒絶されると、「みじめな我が運命」と嘆く。それがエンディング。運命のせいじゃなく、自業自得やん!

終了後のロビーで、コンブリオのリスナーさんをお見かけし、お声をかけてしばし談笑。今週はコンブリオを生で聴けなくて残念。

2つめ、ロッシーニの「セヴィリアの理髪師」は、「エフゲニー・オネーギン」とは対照的に演劇的要素の強い作品で、めまぐるしいほどハイスピード、ハイテンションな展開は、同じロッシーニの「オリー伯爵」とよく似ている。配役も、アルマヴィーヴァ伯爵を演じるファン・ディエゴ・フローレスはまさにオリー伯爵を演じたその人。ロジーナを演じるジョイス・ディドナートも「オリー伯爵」で共演していた。ロジーナをめぐってさんざんな目にあう老医師バルトロは、ドニゼッティの「ドン・パスクワーレ」でやはり女性をめぐってこらしめられるタイトルロールを演じたジョン・デル・カルロ。この系譜の作品はきっと、ストーリー云々よりも全体の明るい雰囲気やコロラトゥーラのアップテンポな歌唱を楽しむものなのだろうなぁ。まるで早口言葉のようなコロラトゥーラが圧巻。

対照的な2作品なのがよかった。「エフゲニー・オネーギン」のようにじっくり聴くタイプの作品が2つ並ぶとちょっと重い気がするし、「セヴィリアの理髪師」「オリー伯爵」「ドン・パスクワーレ」の3つのうちいずれか2つを続けて観たら、めまぐるしさできっと観ているだけで体力が持たない。

さ〜て、明日も東劇だから、しっかり睡眠!