ニャンドゥティの木枠は大小2つ持っていて、小さな木枠のときは、無印良品のジュートのバッグがちょうどよく、糸や道具のポーチなど必要なものがすっぽり入る。これを持って国立へ。月に一度のお楽しみ。ニャンドゥティのワークショップ。
いつもどおり駅前で待ち合わせ、ランチをテイクアウトしてからアルパの先生の車でニャンドゥティの先生のご実家へ。バラエティ豊かなメニューの中から選んだのはチキンのシーザーラップのセット。スタバのサラダラップと同じようにトルティーヤで包んであって、フレンチフライとサラダが付く。あっという間に完食。写真を撮り忘れてしまった。
ワークショップではまず、仕上げていった1つめのリースを見て頂く。液体糊がカビてしまった話になり、水と混ぜたものをとっておくことはしないと。そうよねぇ。液体キーピングそのものは別として、水は日持ちしないのに、どうして混ぜれば長く保管できると思いこんでしまったのか。無知って怖いわー。
楽しくオシャベリしながら2つめのリースを進める。この2つめのリースを仕上げた後、大きな木枠でもリースに挑戦するかどうかはまだ迷い中。それとは別に、先生から新しい型紙を頂く。アラサペとウエボがメインのドイリーで、今までなかなかキレイにできずにいたウエボの始点と下のパーツとの接合部分の処理を教えて頂いたので、早く試してみたい気もする。
ワークショップの終了後、外に出て見上げた空はこんな感じ。
国立に戻ってアルパのレッスン。マルティン・ポルティージョさんの美しい曲にアレンジを加えた宿題は、まだまだスムーズにはいかないものの、一応ひととおりできてはいるので、同じマルティン・ポルティージョさんの別の曲に進む。曲調もリズムもまったく違う曲。楽しく練習できそう。
帰宅後、ウィーン国立歌劇場の配信で「エフゲニー・オネーギン」を観る。配役はほとんど私にとっては新顔ばかり。演出がとてもユニークで、まずタチアーナの妹オリガはレンスキーと婚約しているものの、親が決めた婚約で、レンスキーはオリガに夢中なのにオリガのほうは不満があるのか、エフゲニーへの好意を隠そうとしない。姉妹の母親はオリガとよく似て享楽的で、自ら次々と男性の手を取って踊りに誘う。ひとり性格が違うタチアーナが孤独を深める理由が浮き彫りになっている。レンスキーはオリガとエフゲニーの様子が気になり酒を煽り、タチアーナの誕生日に歌を捧げるのは通常別の役なのに、このプロダクションではレンスキーがおどけながら歌う。酔った勢いでエフゲニーと争いになり、決闘を言い渡すレンスキー。翌日、酔いが冷めたのか、レンスキーは怯えたような様子で、それでもエフゲニーを許すことはできず、銃を向けてもみ合いになり、暴発でレンスキーが死んでしまう。その数年後、社交界の場に現れたエフゲニーは、あからさまに冷たくあしらわれ、彼がずっと不遇であったことが伺われる。彼に再会したタチアーナは、動揺を隠さず、夫にすべて打ち明ける。そんな彼女を夫は優しく抱きしめる。エフゲニーに想いを寄せた若い日。あれ以来、同じように熱い想いを抱いたことはないが、今の夫との生活に満足している。そうした彼女の気持ちがよく分かると同時に、今まで単なる自己中男じゃん、と思っていたエフゲニーが絶望する心情に初めて納得がいった。今までこの作品に違和感ばかり抱いていた私のために、納得がいくようにディテールを工夫してくれたかのような演出だった(演出:ドミトリー・チェルニャコフ)。新鮮。ニコル・カーのタチアーナ、アンナ・ゴルヤチョヴァのオリガ、アンドレ・シューウェンのエフゲニー・オネーギン、ボグタン・ヴォルコフのレンスキー、ディミトリー・イヴァシュチェンコのグレーミン公爵。観て良かった!