まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992011-08-26

アラームは8時だったのに7時すぎに目がさめた。だから余裕があるはずだったのに、なぜか家を出るのはギリギリになっちゃうのね (^_^;)

普段の歌舞伎は昼の部と夜の部の二部制だけれど、8月だけは三部制。3回に分けて行くほど時間の余裕がないので、久々に通しで観ようと同じ日に3枚のチケットを取った。勤めていた頃は土・日しか時間がないから、通しで観るのが当たり前だったけど、今はもう8月だけ。

最初の幕の「花魁草」は初めてで、なかなか味わい深い佳作だった。純真で素直な若者を獅童が好演。髪型や服装がわりととんがってる人だけに新鮮だった。花魁上がりの女性がもうひとりの主人公なので、てっきり「花魁草」というのは架空の植物だろうと思っていたのに、帰宅してから調べてみたら実在していてビックリ。ハナシノブ科クサキョウチクトウ属の多年草だそうな。φ(..)メモメモ

続く「櫓のお七」を七之助。人形振りが見どころながら、どちらかというと表情に乏しいほうだから、人形になった時とその前後の違いがあまり出ないのね〜。

第二部の「東雲烏恋真似琴(あけがらすこいのまねごと)」は、G2氏の新作歌舞伎でとても楽しみにしていた。なのに、その前の休憩に食事をとってしまったのが間違いで、お腹いっぱいになったらついつい眠気が…。やはり前の晩ちょっと多めに寝ただけでは睡眠調整にならないかぁ。せっかくの新作なのに、最前列のど真ん中で居眠りしてしまうなんて失礼だよねぇ。新作じゃなくても失礼だけども。でも眠かったのは前半だけで、後半はお目々パッチリ。寝ちゃったくせになんだけど、役の中心人物に、台詞ではなく解説をさせる手法は好きじゃない。それ以外は楽しかったし、体調万全でもう一度観たい (^_^;)

芝翫さんとその息子たち・孫たちの踊りがついて、第二部はおしまい。孫たちのお母さんである三田寛子さんがロビーにいらした。

第三部は、第二部とは逆に踊りで幕開け。夫婦が三三九度を交わし、初々しかった妻がどんどん強くたくましくなっていく楽しい一幕。

そして今月の最後を飾るのが勘太郎主演の「怪談乳房榎」。父勘三郎の当たり役で、四役の早変わりを鮮やかに見せた。敵役は獅童でバランスもいいのだけれど、この顔ぶれだとちょっと浅草歌舞伎っぽい。勘太郎は子役の頃から観てきただけに、もうこんなに成長しちゃったのねぇ、とオバサン目線になってしまう。折しも父勘三郎は病気療養中。自分の当たり役での息子の活躍は、頼もしいと思いながらも悔しかったりするんじゃないかしらん。

行きも帰りも傘はいらなかったのに、私がずっと演舞場にいる間にものすごい豪雨で、都内でもあちこち浸水したとニュースで知ってビックリ。地震もまだやまないのに気候も不安定。困ったねぇ。